ボディピアスの専門用語まとめ【ゲージやシャフトって何?】
ボディピアス初心者さんが知っておくべき基本的なピアス関連の専門用語をまとめてみました♪
ピアスを開ける際に知っておくべき用語集
リスクを避け安全なピアッシングをするためには開ける本人が事前に知識を身に着けておくことが一番です。
まずたくさんのピアスの穴あけ用語を理解しておきましょう!
ピアッシング・穴をあけること
ピアッシングとはピアスの穴(ホール)を開けることで、セルフピアッシングとは病院などの専門施設を利用せずに自分自身でピアスを開けることをいいます。
ピアッサー・ピアッシング器具
「ピアッサー」とは、初心者の方でも手軽にピアスを開けられる穴あけ専用器具(穿孔器)です。
開けたい箇所にセットされているファーストピアスの先端をあてがい、力を入れて押すとバネの力でファーストピアスが装着される仕組みです。
ニードル・ピアッシング用の器具
先端が斜めにカットされ切れ味をよくするために研磨加工が施されていますのでピアッサーより皮膚に負担をかけずにピアッシングすることが出来ます。
持ち手が付いていて、ピアッシングの際ピアスを装着しやすくなるよう針を抜いた時筒が残るようになっている「カヌラニードル」というものも販売されています。
インサーションテーパー・接続にあると便利
「インサーションテーパー」とはニードルでピアッシング後、ファーストピアスをはめたりホールサイズを拡張する際にピアスの連結に使用する道具です。
※購入しなくても問題はありません。
マーキングペン・印をつけるためのペン
「マーキングペン」とは、ホールを開けたい位置を決める際に印をつけるためのペンのことです。
無菌ペンという名称のモノが販売されていることもありますが、清潔な水溶性のペンかアイライナーなら代用が可能です。
フォーセプス・皮膚を固定するクリップ
クランプの代わりにおへそやリストなど柔らかい部位に開ける時に皮膚を挟んで固定するためのクリップです。
ピアススタジオ・ボディピアスを開けられるお店
「ピアススタジオ」とは、ピアッシングを行っているお店で、特殊な部位も開けてくれます。
しかし、医療免許など正式な許可等を取得していないスタジオも少なからずあるようなので、利用の際は事前に調べた上で利用するか決めたほうがよいでしょう。
ファーストピアス・最初につけっぱなしにするピアス
「ファーストピアス」とは、ホールを開けて一番最初につけっぱなしのするピアスのことで、ホールが完成するまでの間着けっぱなしになるものを指します。
かなり長い間つけっぱなしになるので、金属アレルギーを起こさないためにも部位に合った引っ掛かりの少ないデザインがオススメ!
- ファーストピアスには”医療用サージカルステンレス”がオススメ!
- サージカルステンレスよりも少し高価になりますがチタンもオススメ!
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セカンドピアス・安定してから完成するまでのピアス
「セカンドピアス」とは、ホールが完成しファーストピアスが外せたら、その次に装着できるピアスのことです。
セカンドピアスからは着けられるデザインが増えますが、トラブルを起こさないためにもセカンドピアスへの付け替え時期は事前に知識をつけておきましょう。
アフターケア・ピアスホールの洗い方や消毒とは?
「アフターケア」とは、ピアッシング後のホールが完成するまで清潔に保つために行う洗浄などを指します。
誤ったケアはホールの完成を遅らせることもありますので、事前に手順をチェックしておきましょう。
第一治癒期間・ピアスが安定するまで
「第一治癒」とは、ホールが完成するまでの治癒期間は2つあり、第一段階の分泌液などがでなくなりホール内に薄い皮膚ができるまでの期間を指します。
部位によっては数週間から1年ほどかかる場合があり、この期間はピアスを引っ掛けたりしないよう注意し、ケアも慎重に行いましょう。
第二治癒・・・ピアスの完成まで
「第二治癒」とは、ホールが完成するまでの治癒期間は第二段階、ホール内の薄皮が外側のような通常の皮膚になるまでの状態の期間を指します。
ここからみんなが待ちに待ったセカンドピアスへ付け替えが可能になります。※個人差があります!
ボディピアスのサイズ用語
ボディピアスの基本的なサイズについての用語を記載しますので、自分に合ったものを選んでトラブルを少なくしましょう!
ゲージ・16G、14Gとは?
「ゲージ」とは、耳のホールに通すピアスのシャフト(軸)の太さのことで「G」と表記されることが多いです。
ファッションピアスを愛用している人は聞き慣れないかもしれませんが、数字が小さくなるほどサイズが大きくなります。
ファッションピアスなら20G~18G、ピアッサーのファーストピアスは主に16~14Gのピアスがセットされています。
内径・ホールに通す部分の長さ
「内径」とは、ピアスの耳に通す部分(シャフト)の長さのことです。
長さが余りすぎている場合は服や髪の毛に引っ掛けやすくなってしまいますので、合ったものを購入しましょう。
キャッチ・ねじ式やシリコン製もあり
「キャッチ」とはピアスの留め具のことで、ボディピアス用はシャフトを入れるための穴が開いているネジ式が多いです。
ボディピアス用のスタンダードなものはボール状の3~5mmで、定番なら4mmが扱いやすいサイズです。
シャフト・・・サイズ選びがポイント
「シャフト」とはピアスの耳に通す部分のことで、両端のキャッチがはずせるタイプとピアス本体とくっついているタイプがあります。
通常耳たぶは6~10mm程度のサイズを使用しますが、舌にあける場合は10~14mm必要な場合があります。
ボディピアスの種類
ストレートバーベル・最も定番のボディピアス
「ストレートバーベル」とは、その名の通りシャフトが真っすぐなタイプで、最もポピュラーなボディピアスです。
シャフトの長さ(内径)はとても重要で、短くても余りすぎてもトラブルの原因になることがありますので事前に必要な部位を計測しておきましょう。
ラブレットスタッド・トラガスや口ピアスに♪
「ラブレットスタッド」とは、シャフトの片側がキャッチでもう片方がフラット(平)な形状をしているピアスのことです。
通称「ラブレット」と呼ばれることが多く、トラガスや口ピアスとして使用されることが多いです。
エクスターナルタイプとインターナルタイプというネジ山の位置が違う種類に分かれます。
バナナバーベル・へそピアスやルークに♪
「バナナバーベル」とは、シャフトがカーブした形状のボディピアスのことで、別名カーブドバーベルとも呼ばれています。
へそピアス、アイブロウ、ロックなどの部位に適して、その他ではフィンガーやヴァンパイアなどの部位にも使用されています。
キャプティブビーズリング(CBR)・ボディピアスといえばこれ!
「キャプティブビーズリング」とは、「CBR」と表記されることもある、リング状のシャフトにボーキャッチをはめて固定するボディピアスのことです。
キャッチにシャフトを固定するための窪みがあるタイプが多いですが、サイズが大きくなるとキャッチ側に窪みの代わりにスプリング状の突起がついているタイプもあります。
サーキュラーバーベル・ダイスやスクランパーに♪
「サーキュラーバーベル」とは、シャフトがアルファベットの「C」や「U」のような形状をしていて、両端にボールキャッチが付いているボディピアスのことです。
ウマの脚に装着する蹄鉄(ていてつ)に形状が似ていることから「ホースシュー」と記載されていることもあります。
こちらもキャッチ側にネジをはめる窪みがあるタイプが多く、CBRよりもキャッチの装着が簡単なのが特徴です。
一般的なタイプの他に、シャフト側に窪み・キャッチ側にネジの突起がある「インターナルスレッド」と呼ばれるタイプもあります。
スパイラルバーベル・ヘリックスやリップピアスに♪
「スパイラルバーベル」とは、シャフトが螺旋状に一回転ツイストした形状のボディピアスのことです。
耳たぶから軟骨・口などに使用され、2回転している形状もあります。
何回転もしているタイプは耳に複数個所綺麗な感覚でホールが開いていることが使用前提となりますが、着けると一気に上級者の耳に変身できます。
ワンタッチセグメントリング・着脱が簡単!
「ワンタッチセグメント」とは、リング型ピアス本体にキャッチにあたる部分(ヒンジ/蝶番)がくっついた一体型のボディピアスのことです。
キャッチを付けるのが苦手、キャッチを失くしたくない!といった方に愛用されています。
エキスパンダー(拡張器)・・・拡張ピアスへの第一歩
「エキスパンダー」とは、ピアスホールを大きく拡張するためのボディピアスの一種です。
主に円錐型(細いものは箸のような形状)の形状の本体にゴム製のキャッチが付属して販売されていて、鷹の爪のようにカーブした形状のモノもあります。
ホール、トンネル、プラグ・拡張ピアス!
「ホール・トンネル・プラグ」とは、拡張したラージホールを安定させるために使用するボディピアスのことです。
筒状のモノが多く両側もしくは片方にがねじ式キャッチがついているタイプをトンネルやプラグと呼びます。
筒の片側が反りあがって広くなっていてゴムキャッチで留めるものをシングルフレア、両側が反りあがったタイプをダブルフレアと呼びます。
筒状の他には片面にアーティスティックな彫刻やユニークなモチーフが付いているタイプもあります。
ボディピアスの素材用語
サージカルステンレス・肌に優しい素材
「サージカルステンレス」とは腐食・酸化・熱に強く錆びにくいとされている、特殊なステンレスのことです。
サージカルステンレスは、ステンレスの中でも医療用工具のメスやハサミにも使用される素材で、アレルギー性の発生が極めて低い素材です。
ボディピアスを選ぶなら優秀で比較的安価で購入できるサージカルステンレスがオススメです♪
チタン・ボディピアスのおすすめ素材
「チタン」とは溶けにくく金属アレルギーを起こしにくいとされている素材の一つです。
金属の中では軽量のためピアスホールへの負担が少なく、清潔に保ちやすい素材です。
こちらもピアスには向いていますが”純チタン”のピアスはサージカルステンレスに比べて高価なことが多いです。
樹脂(アクリル樹脂)・・・非金属でアレルギーの心配無し
「樹脂・アクリル樹脂」とは非金属のプラスチック製素材のことです。
種類や形状が豊富で仕事中ピアスを目立たせたくないけどホールが埋まらないようにしたい方の透明ピアスとして重宝されています。
※樹脂は表面を完全に消毒できず目に見えない細かなキズに雑菌が溜まりやすいため、注意が必要です。
ニッケル・コバルト・クロム・真鍮・・注意が必要な素材!
「ニッケル・コバルト・クロム・真鍮(しんちゅう)」とは金属アレルギーを起こしやすいとされている注意が必要な素材です。
ファッションピアスやモチーフ(飾り)部分にはこういった他の素材が含まれている場合がありますので購入前にチェックしましょう。
ピアスのトラブルについて
金属アレルギー・・・発症すると完治が難しい?
「金属アレルギー」とは、接触皮膚炎という皮膚炎の一種です。
アレルゲン物質を含む金属に汗に触れて溶けだしたイオン化したものが皮膚のタンパク質と結合すると、それを体が”異常”として過剰反応が起きてしまうことが原因です。
主な症状はホールやその周囲の皮膚のかゆみ、赤み、腫れ、湿疹、炎症などがあげられます。
ただのかゆみや炎症と侮ってはいけません!ひどくなると発熱、倦怠感・場合によっては呼吸困難を引き起こすこともあります。
金属アレルギーは大人になってからある日突然発症することもあり、一度発症すれば完治することは難しいといわれています。
炎症・熱をもってきたら要注意!
「炎症」とは、ピアスが未完成または完成して間もない頃にピアスを着脱する際よく起こるトラブルの一つです。
ピアッシングはいわば軽い外傷で、ピアスを斜めに刺したり引っ掛けたりすると傷つきその際に細菌が入りやすい状態です。
細菌に感染するとホールの周囲が腫れ「炎症」の状態となり、この状態でピアスを抜き差しするとさらに状態を悪化させてしまうことがあります。
肉芽・早めの処置が重要!
「肉芽(にくが・にくげ)」とは細菌感染等で炎症が長引いてしまった際に、体が傷を治そうとしている過程でできる細胞の塊のことです。
ピアスホール(傷)や刺さっている異物(ピアス)を”異常”と認識し、細胞がホールの周りに集まって体内から悪いものを押し出すため”肉で遮う”という体の防御反応のひとつなのです。
放っておくと初期段階の小さな水ぶくれのような大きさからどんどん進行し、大きな「肉芽腫」という状態になってしまいます。
出血や痛みを伴う大きな肉芽腫になった場合は病院で切除し、ホールも塞ぐ必要がありますので初期のうちに対処をしましょう。
埋没・小さいキャッチは注意!
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「埋没」とは耳やおへそを圧迫した状態で寝てしまい、つけっぱなしにしていたピアスのキャッチが皮膚に埋まってしまうことをいいます。
もし埋没してしまったら、病院で皮膚を切除したりレーザー治療で取り除くことになる場合もあります。
埋まってしまいそうだけどホールを塞ぎたくないなら、ピアスを外してシリコンチューブなどに交換する対処が必要です。
癒着・ピアスがくっついて外れない?
「癒着」とは皮膚が炎症により本来離れているべき皮膚組織などがくっついてしまうよくない状態のことをいいます。
よく出血や分泌液が固まりピアスが動きにくくなったことを癒着と間違えることがあるようですが、樹脂ピアスなどが癒着を起こすことは滅多にないそうです。
排除・トラガスなどの軟骨ピアスは特に注意!
「排除」とは防御反応のひとつで身体がピアスを異物と判断しからだの外へ押し出そうとすることです。
皮膚の表面の方に対し浅く開けてしまったり、排除されやすい軟骨やおへその部位にバナナバーベルを使用していなかった場合に起こりやすいようです。
排除が始まるとピアスがだんだん皮膚の端へ押し出されていき、完全に排除されてしまうと皮膚が裂けてしまいます。
裂傷・・・重たいファッションピアスは注意!
「裂傷」とはピアスを引っ掛けたり重たいピアスを使い続けホールの状態が悪くなり、耳たぶが切れてしまった状態をいいます。
切れてしまった部位は病院で手術するしかなく、少なからず痕は残ってしまいます。
大きすぎたり重たいピアスは注意しておきましょう。
瘢痕・すぐに病院へ!
「瘢痕(はんこん)」とはホールの周りが赤くミミズ腫れのようにぷくりと盛り上がった状態を指します。
ケロイドと間違われやすい見た目をしていて、病院を受診の上ステロイド注射や軟膏・抗生物質の接種が必要となります。
それらの対処をしても状態の改善に向かわない場合は部位を切除の上、ホールは塞がなくてはいけないこともあるようです。
ピアストラブルのケア用語
消毒ジェル・耳たぶなど小さなホールのケアに
「消毒ジェル」とは、手のウイルス除菌などに使用される消毒用品の一つで、耳専用のものが販売されています。
ジェル状なので液体消毒液と違って垂れないので耳たぶなどの小さめのゲージのケアに便利です♪
軟膏・抗生物質入りとは?
「軟膏」とは、殺菌作用のある薬を脂肪やワセリン等と混ぜて半ねりにしたものです。
ニードルでピアッシングする際や入れにくいホールにピアスを通す際にシャフトに塗るとすべりが良くなり、通しやすくなります。
ホットソーク・初期の化膿や肉芽に
「ホットソーク」とは、ミネラルを含んだ温かい塩水に患部を浸すことで、新しい綺麗な細胞液を吸収させ代謝を促進させ自己治癒力を高める方法を指します。
これで初期のトラブルやなかなか出てこなかった溜まっていた膿が外で排出されることもあります。
その他便利アイテム
ピアスのサイズはどうやって測るの?キャッチが外しにくい…そんな時にあると便利なアイテムを掲載しましたので参考にしてください。
プライヤー(逆ペンチ)・・・ボディピアスのサイズを調整
「プライヤー」とは、キャッチが外しにくい時やリングピアスが緩い時などのサイズ調整に使うツールです。
オープンプライヤー(逆ペンチ)は主にリングピアスの幅を広げる為、クローズプライヤーは幅を狭める為に使います。ピアスの付け替えが多い方・細かい作業が苦手な方・ネイルをしていて力が入れにくい方は持っておくとよいかもしれません。
スケール・ボディピアスのサイズ計測に
「スケール」とは、ピアスの内径やゲージを測るための計測器具で「ノギス」と呼ばれることもあります。
今後ゲージを大きくしたりインダストリアルなど特殊な部位に開ける予定のある人は持っておいてもよいかもしれません。
ボールグラッパー・ネジ式キャッチの着け外しに!
ボールグラッパーとは、ネジ式のボールキャッチを着ける時に便利なキャッチを掴んでくれる工具です。
ネイルが長くてトラガスのラブレットスタッドにキャッチを着けるのが苦手な人はもっておくのもよいでしょう。
ボディピアス用語まとめ
知っている用語・知らなかった用語もあったと思いますがいかがでしたか?
ピアッシング前からその後のケアまで知っておいて安心安全なピアスライフを送ってください。