ピアスの消毒は毎日やるべき?洗浄と消毒の違いとは?ケアはいつする?
ピアスを開けた後、消毒や洗浄などのケア方法をネットで調べるとみんな違うことを言っていてどうしたらいいのかわかりにくいですよね。
ピアスを開けてから毎日の消毒や洗浄をどの頻度でやればいいのかご紹介していきます♪
ピアスを開けた後、毎日の消毒は不要!
結論から言うと、ピアッシングしたヶ所に傷・化膿・腫れといったトラブルがない限り、毎日消毒する必要はありません!
★洗浄は一日一回、シャワーで丁寧に洗い流す
★消毒は必要な時だけ!不必要に毎日行うのはNG
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本当に必要なのは一日最低一回は、お風呂やシャワーを長めに当てながら丁寧に洗い流すこと!
『友達から消毒した方が良いと言われたのになんで必要ないの?』と疑問に思う方もいらっしゃると思いますので、詳しく説明していきます。
ピアスホールに消毒液は使ってもいいの?
トラブル時にお医者様の指示がある場合は消毒液を使用できますが、その際に指で触れないように綿棒や脱脂綿を使います。
ただ、トラブルが起きていないのに日常的に使うと余計な刺激がかぶれの原因となりピアスホールを完成させる邪魔をしてしまいます。
いつまでもピアスホールが完成しない・周囲の皮膚がカサカサ乾燥して調子が悪いという人は、毎日消毒液をかけていませんが?
皮膚科のサイトでもファーストピアスをつけっぱなしにする期間の消毒は控えるよう注意が記載されていますので参考にしてみてください。
“Q.マキロンsは、ピアスホールの消毒に使用してもよいですか?
A.ピアスホールの殺菌・消毒に、使用できます。
ただし、ピアスの材質により変色などが考えられますので、ピアスをしたままで使用しないでください。”
消毒と洗浄の違いとは?
まずピアスホールに行うケアの洗浄と消毒の違いについてご説明します。
人体に有害な物質(雑菌など)を除去または無害化すること。
家庭で出来る治療で傷口に消毒液を塗ったりするのは、傷の治りを邪魔している悪いばい菌をある程度取り除くことを指します。
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ちなみに殺菌は「有害な菌(食中毒を起こすようなサルモネラ菌など)を殺すこと」、滅菌は有害無害にかかわらず「病原性物質(流行しているウイルスなど)を死滅させること」なので、消毒液では完全な殺菌や滅菌は出来ないのがわかりますね。
人体の新陳代謝で排出される汗や老廃物を洗い流すことで皮膚を清潔にし、衛生状態が悪くなることで起きる皮膚炎や感染症を防ぐこと。
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このように消毒と洗浄の目的や効果ははっきり違うのです。
なぜピアスホールのケアは消毒しないで洗浄だけが良いの?
消毒は必要な時だけ!洗浄は毎日やるのが基本!
開けてすぐのデリケートな状態で不衛生にしているとばい菌が入る可能性があり、蓄積した垢(汗や老廃物)は不快な臭いを発します。
ケアは毎日”大量の消毒液をかけるだけで終わり!”という人がいますが、それではホール内やシャフトに付いた汚れは落ちていません。
また、過度の消毒はかぶれなどのトラブルを起こしホール形成への悪影響の方が大きいと言われています。
そのため、消毒よりも基本的な毎日お風呂やシャワーの際に丁寧な洗浄を継続して清潔に保つことが大切なのです。
“近年、傷は消毒せずに、しめらせて治療する方法が注目されています。その理由は、消毒薬は傷口を刺激し、かえって傷を悪化させると考えられるようになったからです。消毒液を塗ると傷が痛むのがその証拠の一つです。(中略)汚れた傷は、水道水などできれいに洗うことが大切です。”
引用元:『一般社団法人 奈良県医師会HP/傷の消毒はやめましょう』
ピアスホールに消毒液の使い過ぎは逆効果
市販の深い傷用の消毒液は、使い方を間違えると皮膚に強い刺激を与えるものがあります。
不必要な状態で感染防止目的で継続使用した場合、ピアスホールが乾燥したりピアスホールの安定が遅くなることにつながる他、未完成のホールは強い刺激に痛みを感じます。
“家庭の救急箱によくある消毒薬(マキロン・イソジン・オキシドールなど)は不要です。実は消毒するとかえって治るのが遅くなり、痕が残ってしまいます。きれいにキズを洗い流せば、体に害のあるばい菌はいなくなりますから心配はいりません。消毒すると痛い上にしみます。”
SNSではピアスホールのかぶれで皮膚科を受診し「消毒液とゲンタシン軟膏を自己判断で併用するのは中止してください」と指示された方もいらっしゃいました。
なぜピアスの消毒をしてもいいと言う人とだめと言う人がいるの?
ピアスホールの個々の状態で消毒が必要性も変わってきますし、どれが正しいのかわかりにくいですよね。
ネットの情報は、ピアッシング前の消毒や耳たぶの小さいピアスホールの洗い流し専用(洗浄用)消毒ジェルなどのうわさが混ざっているようです。
病院で数日間消毒液を塗布するように指示されることもあるようですが、いずれにせよ「誰しもが毎日市販の消毒液をかけていれば雑菌感染の防止になってよい」ということではないのです。
ピアスホールは基本流水で洗うだけでOK!
トラブルを起こしていないなら、基本のケアとしてはせっけんを使ってシャワーで洗浄していただければ問題ないとされています。
病院では傷口は洗顔フォームで洗うこともあるようですが、必ずしもにせっけんを使用する必要はありません。
不要な消毒は避けて、シャワーで優しく洗浄しよう!
ピアスホールは一日最低一回お風呂やシャワーで洗浄すれば十分清潔に保てます。
シャンプーやせっけんなどのすすぎ残しがないように、お風呂から出る一番最後にシャワーで念入りに洗い流すようにしてください。
ピアスのキャッチとピアスホール(皮膚)の隙間に流水を当てて丁寧に流すのがポイントです。
ピアスホールの消毒・洗浄の注意点は?
ファーストピアスを洗う時くるくる回すのはやめましょう
ピアスを開けた当日から入浴可能ですが、しばらくは湯船に耳たぶが浸からないように注意しながら流水でよく洗いながしてください。
古い時代に言われていた「くるくる回して洗う」と記載したままのサイトがありますが、現在は病院でも回して洗う指導はしないように変わっているそうです。
ピアスホールの洗浄はお風呂の時だけ?何時洗うの?
ピアスホールに傷などがない限り、洗浄は一日一回お風呂の時で大丈夫です!
※夏や運動をしたあとは髪を伝って汗が付着しますので、上記に限らず清潔にしてください。
せっけんの使用を控えたほうがよいなど、状態によってはケア方法が変わってくるので、皮膚科などで正確なアドバイスをもらいましょう。
ピアスホール専用の消毒ジェルを使う場合は?
消毒ジェルのメーカーさんにボディピアスは基本的に消毒が不要なのに、なぜ耳たぶ用の消毒ジェルがあるのか伺ってみました。
- 耳たぶの小さい穴からは体液や汚れが体外に排出されにくい
- ケアに使える消毒ジェルで外に出るように促す必要がある
- ケアの際くるくる回すのは効率が悪い→前後にそっとスライドさせる方が良い
このように軟骨ピアスと耳たぶのゲージのように細いゲージ(20~18G)の穴ではケアが違ってくるようで、ピアスをくるくる回すのも効率が悪くうまく汚れが外に出にくいそうです。
また、ジェルはぬめりが残りやすいので、シャフトを優しくスライドさせた後はすすぎ残しがないよう丁寧に洗ってください。
ピアス用の消毒液はどこで買える?使ってもいい種類は?
ピアス販売店にはピアスホールに使用することを想定した専用の消毒液を販売しているお店もあります。
病院で処方された場合は用法を守って使用しましょう。
“アフターケアの重要性
スタッドの長さや金属を正しく選んだとしても、消毒方法を誤るとトラブルを起こしてしまいます。●これまでのケアの問題点
・抗生物質軟膏…
スタッドにつけた古い軟膏が拭いきれず、重ね塗りを繰り返しやすく、不潔になりやすい。
・消毒用エタノール…
手術前、注射・採血前など、傷のない皮膚の消毒に使用される薬剤です。刺激が強く、生傷につけることは禁忌。
・噴霧式消毒薬…
必要のない箇所にまで、広範囲にかかってしまうので、たくさん使用するとかぶれやすくなる。(オキシドールなど)”
まとめ
★毎日のシャワー(流水)でよく洗浄すればOK!
★石鹸(洗顔フォーム)は必ずしも必要ではない。
★ピアス本体の消毒・洗浄(掃除)は素材ごとに方法が異なる。
アフターケアに慣れてきたら、セカンドピアスや軟膏についても調べてみてくださいね。