軟骨ピアスの腫れや金属アレルギー・排除などトラブル対処法
ピアスホールにトラブルが起こってしまった時の緊急の対処法をご紹介致します。
※できるだけ早めにお医者様に見て頂くようにしてください!
ピアスを開ける前に知っておく事
ピアスを開けるというのは医療行為であり、開けたばかりのピアスホールは非常にデリケートで傷と一緒です。
特に軟骨ピアスは耳たぶへのピアッシングよりもトラブルが起きやすい部位のため、毎日のケアを必ず行う事と、引っかかりなどを注意して生活する必要があります。
それでも少しの不注意で化膿、かゆみ、肉芽などのトラブルは起きてしまうのです。
ピアスのトラブルはとにかく早めに対処治療すること!
ピアスを開けるのに向いてない人
ケロイドが出る方や血が止まりにくい方はオススメできません。
また、毎日ケアの時間を確保できない方や、自己責任が取れない方もやめた方がいいでしょう。
金属アレルギーの方は、アレルギー対応素材のファーストピアスで開ける事が可能ですが、一度病院などで相談してからピアッシングする事をオススメします。
また、ピアスは開けると跡が残ってしまう可能性が高いので、仕事や学校などでピアスが着けられない人は注意しましょう。
化膿?肉芽?ピアストラブルが起きにくい季節とは?
基本的にはどんな季節でもピアスホールを清潔に保てば開ける時期に問題はありません。
しかし、季節によって注意する視点は異なります。
夏は汗をかくため化膿が起きやすく、冬はイヤーマフによる圧迫・マスク・ニットなどの着脱による引っかかりに注意が必要です。
ピアッシング後のプールや温泉
開けて間もないピアスホールにはオススメ出来ませんので、感染を防ぐために、安定するまでは避けましょう。
特にへそピアスなどはプールや温泉の影響を受けやすいので注意しましょう。
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ピアッシング後のお風呂はOK?
ピアスを開けたその日から入浴して頂いて大丈夫です!
ピアッシングしてから数日~はピアスを無理に動かしたりせず、ピアスホールの周りにシャワーを当て汚れを優しく落としましょう。
洗髪は、髪が引っかかりピアスホールが裂ける等トラブルになるのを防ぐためにも、かなり慎重にやるか翌日からするのをオススメします。
ピアッシング後のカラーやパーマ・美容院
ピアスホールに液が入ると痒み、化膿、などの炎症トラブルに繋がります。
ピアスホールが安定するまではカラーリングやパーマは控えるようにしましょう。
ピアスをつけっぱなしのサウナ
金属性のピアスで長時間入るとピアスが熱くなり、火傷によって炎症を起こしてしまう可能性があります。
サウナはピアスホールが安定し、ピアスが外せるようになってから入ってください。
ピアッシングの方法や、アフターケア方法はこちらをご覧ください↓
腫れた!かゆい!色々なピアスのトラブル
これから紹介するどの症状も綺麗に治療したいなら早めに対処すること!
時間が経つにつれ家庭での民間療法では治らない可能性が高くなっていきますので、違和感や兆候を見逃さないようにしましょう。
ピアスホールの腫れ
特に軟骨部へのピアッシングは腫れる事が多いため、引っかけたり不潔な手で触らないように注意が必要です。
- ピアスを引っかけてしまった場合 → ホールが傷になっていないか確認の上、清潔にして様子を見る
- 不衛生にした場合 → シャワーできれいに洗って様子を見る
日々のケアは怠らないように注意して、腫れが長引く場合は別の原因が考えられます。引っかけたヵ所から出血がひどい場合や裂けて傷になっている場合は早めに病院を受診してください。
ピアスホールのかゆみ
ピアスホールがかゆみを感じるのは、「ピスホールが完成していく時」と「トラブルが起きている時」です。
ピアスホールは傷と同じで患部が治り始めるとかゆみが発生しますが掻かないように注意してください。
ここで掻いてしまうとピアスホールに負担がかかり他の炎症や肉芽の原因になってしまいます!
腫れや赤み・汁が出る状態でかゆみが引かない場合は炎症や化膿が進行していることがあります。
ピアスホールの分泌液(黄色い液や汁)
ピアスホールから分泌される黄色い液は膿ではなく、傷が治ろうとする時に出るリンパ液の可能性が高く、かゆみが出てくる場合があります。
毎日綺麗に洗い流し、清潔な状態を保ちましょう。
シャワーの際にピアスに黄色く固まったリンパ液がついていることがありますが無理に取らずに自然に取れるのを待ちましょう。
ピアスホールの化膿
化膿によりピアスホールに膿が溜まっている場合は病院に相談することをおすすめします。
化膿してしまう原因は、洗っていない手でピアスを触った、プールで雑菌に感染したなどです。
化膿の兆候は、赤みや腫れが引かない・シャフトが埋まりそうなほど腫れが酷い場合です。
ピアスが化膿したら
★シャワーで清潔にする(ピアスは無理に動かなさい)
★無理に押しつぶして膿を出したりしない
★軟膏や消毒液は綿棒を使い指で塗らない
★ホットソークを試してみる
症状が酷くなければホットソークで自然と膿が出てきてくれることがあります。
毎日清潔にして綿棒で抗生物質入りの軟膏をつけるなどしても改善が見られなければすぐに病院にいきましょう!
ピアスホールのしこり
しこりはピアスを開けた人の大半ができるもので、ピアスホール内部にできる新しい皮膚が固まる、あるいはピアッシング時に傷ついた細胞の死骸が内部で固まるといった現象です。
消えるまでに時間がかかり、消えずに残る場合もあります。
触ると痛みがあるしこりは、下記のような原因の場合があります。
ピアスホールの肉芽(にくげ)
肉芽とはピアスホールにできる細胞の塊(できもの)、正式名称「肉芽腫」のことです。
体は免疫細胞が働きピアッシングでの外傷や炎症を治そうと新しい細胞を作るのですが、それが必要以上に大きな細胞になると皮膚が盛り上がって肉芽となり、ピアス(異物を)隔離しようとします。
ピアスホールの肉が盛り上がっていたり赤くはれている状態が続く場合はとにかく早く対処してください!
肉芽は時間が経つにつれ大きくなってしまうのでほっておいても治らない場合が多いので、早めに病院を受診してください。
ピアスホールの粉瘤(ふんりゅう)
粉瘤(ふんりゅう)とは良性腫瘍で、アテロームとも呼ばれ、表皮から剥がれ落ちる垢などの老廃物が内部に溜まるものです。
自然に治ることがなく、放置すると大きくなったり他の箇所にもできてしまうことがあるそうです。
潰すとかなり悪臭がするため、手で触ったり潰したりせず早めに病院へ行きましょう。
ピアスの排除とは?
排除と言うのは、ホールに負担がかかると、体がピアスを異物と感じてしまい、体外へ押し出そうとする現象です。
原因はあまりにも耳の端などの浅い位置へのピアッシングや、重いピアスの着用、ピアスをよく引っかけてしまうなど、ホールの負担によるものが考えられます。
ホールが徐々に皮膚の端に移動し始めたら排除傾向の可能性がありますので、排除を止めるためにピアスの素材やサイズが部位に合っていたか確認してください。
ピアスの形状やサイズを適切なものに変更して排除を防げることもありますが、ほっておいて排除が進行し、トラガスや耳たぶが裂けてしまったという例もよく聞きます。
排除は進行が早い人もいるので、早めにピアスを外してホールを塞ぐことも考えましょう。
サーフェイスピアッシングは排除されやすい?
鎖骨や指など、平面へのサーフェイスピアッシングや、よく動かす部位へのピアッシングは特に排除されやすいとされています。
これらを楽しむ人たちはいずれ排除される(ちぎれないように自分でピアスを取ってふさぐ)ことを前提としてたのしまれているようです。
金属アレルギーとは?
金属アレルギーは、アレルギー物質が体内の許容範囲を超えてしまった場合に発症する体の防御反応です。
今まで大丈夫だったのにピアスを開けた途端、突然アレルギー反応が出てしまうことも……
対処法としては、コバルト、ニッケル、銅などアレルギーを起こしやすい金属を身に着けないようにすることです。
ピアスの場合は金、銀、プラチナ、ステンレスなど金属アレルギーを起こしにくいものを選ぶようにしましょう。
おすすめはサージカルステンレスという医療用器具にも使われている、金属アレルギーが起きにくいとされる素材です!
また、メタルコートを使って金属が肌に直接触れないようにするのも効果的です♪
ピアスが動かない・埋まった
ホールを開けた時やコンディションが悪い時、ピアスが動かなくなってしまったり、埋まってしまうことが稀にあります。
そういった場合のみんなの体験談をご紹介いたします。※個人差がありますので、あくまでご参考程度にご覧ください。
ピアスを軟骨部分に開けた時に傷がかさぶたになってピアスが動かなくなってしまいました!私はお湯を流しながら少しづつゆっくり動かしました。
軟骨ピアスを開けたあとかさぶたができて動かなくなりました・・・。なるべく触らないようにそっとしておきました。
ピアスを着けてた部位が腫れてしまい、キャッチが埋まってしまいました。開けたホールに対して内径が短かったみたいで、ホールにあった内径のピアスに交換しました。
ピアスを開けた時にかさぶたになったり、体調等で腫れてしまうことがあるようですね。安定するまでは様子を見ながらケアしていきましょう!
ピアスホールが裂けた・ちぎれた(耳垂裂)
ピアスの重さをホールが支えきれなかったり、無理に拡張した時、ピアスホールが裂けてしまった!排除されてしまった!というトラブルもあります。
こちらでも他にもあったピアスホールが裂けてしまった体験をご紹介します。
インダストリアルの下側のホールが千切れた経験があります。
原因は無理のある角度でのピアッシングにより、ホールに負荷がかかり、排除傾向にあるにも関わらずピアスを外さなかったからだと思います。(入浴後タオルで髪を乾かしていてピアスを引っ掛けてしまい千切れました)
裂けてしまったホールは縫合しない限り戻らないので、無理な拡張や排除傾向が見られた時にホールは縮まってしまいますが小さなゲージに付け替えたり、ピアスを外したり等の対応が必要かもしれません。
重たいピアスを着けたり引っかけたりして千切れる手前の状態になると、ピアスのモチーフが下に下がった状態になってきますので、注意しておきましょう。
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よくあるボディピアスのトラブル【段階別】
ここではボディピアスを着ける上で実際に起こったトラブルの体験を段階に分けて紹介します。気づかない間にトラブルが起きてしまうことがあるので要チェックです!
ピアスを開けた直後のトラブル
ホール内でニードルとピアスがずれてしまったことがあります。
ニードルだけ抜けてしまいピアスが刺さりきれませんでした。
上記のようにニードルとピアスの接続に失敗してしまうことがあるようです。ピアッシングでニードルを使用する際はずれないように慎重に行いましょう!
ファーストピアスやセカンドピアス装着期間のトラブル
おへそや鼻の下(マドンナ)の部位に開けていたピアスホールが腫れてしまいキャッチが埋まりかけてしまったことがあります。
トラガスをピアッシングした後にばい菌が入ってしまい、外耳炎になったことがあります。
ピアスを開けた直後は衛生面による肌のトラブルから発生しやすいみたいですね!極力清潔な状態を保つように心がけましょう。
ピアスホール拡張中のトラブル
20mmから22mmへの拡張を行った時、拡張器がスムーズに通らず耳たぶが裏返ってしまった。
拡張器をさしてピアスへ付け替える際に、あまり時間をおかずに付け替えようとした為、拡張器を外した際に結局サイズが合わず 拡張し直したことがありました。
拡張器のサイズ違いによるトラブルも起きやすいみたいです。事前に拡張するサイズをしっかり調べて、1段階ずつ拡張することをオススメします。
ピアスの種類を付け替えたり、取り外したときに起きたトラブル
ボディピアスからフック型の重たいモチーフのファッションピアスに変更した時に、ピアス穴が少し裂け縦長になってしまいました。
インダストリアルにチャームをつけていた際、排除傾向がいつもより早く進んだ感じがしました。
アウターコンクをサーキュラーバーベルにしていた時、痛みを感じたり肉芽の初期状態の様なものが出来てしまいました。
ピアスのタイプやデザインによってもトラブルが起きることがあります。取り付けたいピアスがその部位に合っているか等、しっかりと確認しましょう。
日常的なボディピアスのトラブル
舌ピアス(6G)とキャッチ(5mm)がとれてしまったことに気付かず紛失してしまった。
食事中に舌ピアスのキャッチが外れてしまい、そのまま食べ物と飲み込んじゃいました。
舌ピアスのキャッチを弱い歯で噛んでしまったら、歯が欠けてしまいました。
顔の部分につけるピアスは気付かないうちに外れたりしてしまうこともあるようです。定期的に異変がないか鏡でチェックするといいかもしれません。
ピアスのトラブル、病院は何科?
トラブルが起こった場合は、早めに皮膚科・形成外科へ、病院で治療を受けましょう。
もし重度のトラブルや耳垂裂など形が変形するような状態の場合、小さな耳鼻科では対応できないこともあるので、電話で症状を伝えておくのもおすすめです。
ピアストラブルの対処法
正しいアフターケア方法・洗浄消毒は?
開けたばかりのピアスホールは傷と同じ。軟骨ピアスは耳たぶに比べ安定までに時間がかかります。
キレイにトラブルなくピアスホールを完成させるためには日々のアフターケアが肝心です。
ボディピアスのトラブルまとめ
トラブルを起こさないためにはまず、清潔を保つ事が大事です。
もしもトラブルが起き、何日経っても治らない場合は早めに病院へ行きましょう。