ボディピアスの拡張方法【画像付き】痛みは?ゲージ数を飛ばしてもいい?
初めてインパクト大の拡張ホールを目にして、「かっこいい!私もやってみたい!」と思った人もたくさんいらっしゃると思います。
「でも拡張ってどうやるんだろう?」「拡張ピアスって痛そう…」「一気に大きくしていいの?」そんな疑問も多い拡張ピアスについて詳しくご紹介していきます!
※スタッフ個人の経験や感想に基づいた内容ですので、あくまで参考程度にご覧くださいませ。
ボディピアスの拡張って?
「ピアスの拡張」とはピアスの太さをサイズアップさせることで、ピアスの穴を大きく広げていくことです。
ピアスの太さは「G(ゲージ)」という単位で表記され、Gの前につく数字が小さくなると太さが太くなります。
ボディピアスのサイズなら18G→00Gと大きくなり、ゲージサイズを超えるとインチやmmで表記されます。
(一般的なファッションピアスは20G~22G程度、耳たぶ用のピアッサーには16G程度のものが内蔵されています。)
拡張した大きいピアスホールは「ラージゲージ」「ラージホール」「ハイゲージ」などと呼ばれています。
ホールトゥというホールタイプのピアスにリングタイプのピアスをくぐらせる特殊な付け方や、細いサイズのピアスにはないインパクトの強いデザインのピアスも着けられるようになります。
拡張ピアスにしているアーティストや有名人
ヴィジュアル系やロック系バンドマンにボディピアスをしている人が多いのは有名ですが、最近はアイドルにも拡張されている方がいます。
ヴィジュアル系アーティストではDADAROMAのよしあつさんやキズのきょうのすけさん。
他にはWANIMAのkentaさん、関ジャニ∞の安田さん(写真)などもイヤーロブを拡張されています。
ベイビー ピースマークを送るぜ
この素晴らしい世界にぃ pic.twitter.com/uKOIDaHKGe— DADAROMA よしあつ (@DDRM_yoshiatsu) May 16, 2020
へあごむのいろがちがうのがぽいんとなんだぞ?? pic.twitter.com/oWLxcc2Txj
— キズ きょうのすけ (@Kizu_kyonosuke) May 14, 2019
最近驚いたこと。
西田光真パクチー食べれること。
最近教えてもらったこと。
WANIMAドラム年上だったこと。
写真:ジョン君 pic.twitter.com/PwC83KgZB4
— KENTA WANIMA (@WANIMA_KENTA) November 5, 2017
こういった有名人の方の拡張したボディピアスコーデを見て「自分もやってみたい!」と憧れを持った方もいらっしゃると思います。
ただ、例に挙げた方々のようなサイズになるまで拡張するには、時間をかけて正しい手順で大きくしてくことが重要です。
できるだけトラブルを少なくするためにも、これからご紹介する注意点や手順を参考にしてくださいね。
ピアスを拡張するときの注意点
ピアスを拡張する前に拡張のリスクや注意点を知っておきましょう。
拡張したピアスホールは完全には塞がらない
何となく気分が乗って
高校生の時タバコ2本分の00ゲージまで拡張していたピアスを15年ぶりに押し込んでみたら普通に入った
一度拡張してしまった穴は、何年経っても塞がらないという15年分の人体実験結果でーす
折角なので6ゲージでホールトゥピアスこれ以上の拡張は民族感が出ちゃうのでここまで〜 pic.twitter.com/waRe7CciCo
— 狩野七夏 (@kano_nanaka) October 10, 2019
拡張したピアスホールは塞がらなくなる事も体質により個人差はあるのですが、大きく拡張したピアスホールは完全に塞がらなくなる可能性もあります。
14G~10G程度のサイズならピアスを外しておくだけでピアスホールが縮み、最終的には穴は塞がります。(※跡は少し残ることもあります)
しかしそれ以上のサイズになると、ピアスを外すだけではホールはある程度縮みますが完全にはホールが塞がらなかったり、塞がっても大きな傷跡が残る場合があります。
大きくしたピアスホールを塞ぎたい場合には形成外科など病院で手術をする必要があり、サイズによっては費用も高額になることがありますのでピアスの拡張を行う際にはよく考えてから行って下さいね。
ピアスホールの位置は?スペースは充分にありますか?
ピアスを拡張する場合は、拡張をする部分に充分なスペースが必要です。
拡張を進めていくうえで拡張する部分の縁から拡張したホールまでの距離が5mm以下になると拡張する際の負荷などから最悪の場合ピアスホールがちぎれてしまう可能性があります。
また、元々ピアスホールの位置が低かったり端の方だと理想のサイズまで拡張ができないこともあるので、拡張を始める前に最終的なホールのサイズと自身のピアスホールの位置やスペースの確認を行っておきましょう。
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ピアスホールが安定してから拡張しよう
ピアスホールを拡張する際には必ずピアスが安定してから拡張を行って下さい!
安定しないまま次の拡張を行うと、炎症を起こしたりピアスの安定が遅くなったりホールが綺麗に完成しないことがあります。
特に大きいサイズの拡張はピアスホールにかかる負担も大きいため、無理な拡張はやめておきましょう。
ピアスホールを拡張する方法
拡張器・エキスパンダーを使って拡張する
まずは一番オーソドックスな拡張器を使った拡張の方法からご紹介します。
拡張器(エキスパンダー)とは円錐型(工事現場の三角コーンのような形)をしたピアスホールを拡張する専門の器具で、ステンレス製のものやアクリル樹脂製のカラフルで軽いものもあります。
スムーズに痛みを少なくホールを拡げられるような形状に作られているため、サイズによっては先端がとても鋭利になっているものもあります。
- 拡張前のピアスホールのサイズより1サイズ太いサイズの拡張器
- 拡張器と同サイズのピアス
- 消毒液
- 軟膏
拡張を始める前にしっかりと手を洗い清潔にしておいてください。
- 消毒液で拡張器、ピアス、拡張する部分の皮膚を消毒する
- 拡張器のゴムを一つ外して残ったゴムは拡張器の太い方に寄せ、軟膏をゴムの際まで塗布する
- 拡張器の細い方からゆっくりとピアスホールに拡張器を入れる
- 拡張器の残ったゴムぎりぎりまで拡張器を押し進める
- 先ほど外したゴムを拡張器の細い方から入れて留め(ゴムとゴムで耳はさむような形)10分~15分程度置く
- 軟膏を塗ったピアスを拡張器の太い方にあてがいピアスに付け替える
※14Gなどの細いサイズのうちは6の手順は省いてもOK
※サージカルステンレス製のエキスパンダーなどは大きいサイズだとかなり重さがあります。頭痛やトラブルなど影響が出た場合は一度元のサイズに戻すか、アクリル製の軽いものに替えてみてください。※
ボディピアスを使って拡張する
この方法は拡張器を使用せずピアスの重さのみで拡張する方法で、14Gほどの太さまで使える拡張方法です。
それ以降のサイズ(12G以上~)にする場合は拡張器を使用した拡張方法で行いましょう。
拡張に使用するピアスは金属アレルギーに対応している素材でキャプティブビーズリングのようなピアスの先端が丸くなっているものがおすすめです。
- 拡張前のピアスホールより1サイズ太いサイズのピアス
- 消毒液
- 軟膏
- 消毒液でピアスと拡張する部分の皮膚を消毒する
- ピアスに軟膏を塗りゆっくりとピアスホールに入れる
- ピアスのキャッチをしっかりとはめる
ボディピアスの自重で拡張する際の注意事項
この方法で拡張中に無理やりCBRを引っ張ったり、さらに重しを足して長時間つけっぱなしにするのはやめておきましょう!
重力で一定方向ばかりに負荷がかかると綺麗なホールにならず、亀裂がたくさん入って外した時に不格好になります。
また、大きな切れ目が入ると次からそこが裂けやすくなってしまうこともあります!
ダーマルパンチを使用する
ダーマルパンチとは先端が円形状の刃物になっている、皮膚や軟骨をくり抜くようにして穴をあける器具です。
ダーマルパンチを使用すると一気にホールを大きくすることができますが、扱いが難しく出血も多くなり開けた後のケアも大変なので、セルフでの使用はオススメできません。
軟骨ピアスも拡張できるの?痛みは?
右 左
ワンポイント✡ pic.twitter.com/CpaUht0NLv
— Luvia (@CNVL_luvia) April 20, 2016
一番上のとこ前2Gまで拡張したんだけど(1枚目)、0Gの拡張器の重さに耐えられなくてやめたので普通のピアスしても落ちないくらい穴縮みました報告 pic.twitter.com/sx6SNueDPI
— 𓃠࿆𝕂𝕪𝕠𝕠𝕠𝕔𝕙𝕒𝕟𝕘✿ (@kyooochang) August 11, 2016
耳たぶと同じような手順で軟骨ピアスも拡張することができます。
しかし軟骨の拡張は耳たぶに比べて痛みも強くトラブルを起こすリスクが高いので充分に注意して行って下さい。
また軟骨の場合は拡張器を使用しても拡張できるサイズには限度があります。
拡張はどのくらいのペースで行えばいいの?ゲージは飛ばしても大丈夫?
複数段階の拡張を行う場合や大きなサイズを目標としている場合、いつ次のサイズに拡張したらいいのか?ゲージは飛ばしてもいいのか?そんな疑問についてもご紹介していきます。
次のサイズに拡張してもいい目安って?
拡張を行う注意点でもご紹介したように拡張をする際にはピアスホールが安定しているのが大前提ですので、前回の拡張を行ってから最低でも2週間はあけるようにしてください。
2週間とは次のサイズに拡張ができる目安である下記の項目をクリアできるおおよその期間です。
- 痛み、腫れがない
- 血や分泌液が出ていない
- ピアスが動かせる
2週間経ったタイミングで上記項目がクリアできているか確認してから、次のサイズに拡張するようにしましょう。
拡張ピアスの基本!1サイズずつ大きくしていきましょう!
拡張の基本は無理をしてサイズを飛ばさないこと!
拡張はピアスホールに大きな負担がかかるので、基本的には16G⇒14G⇒12Gというように1サイズずつ大きくしていきましょう。
18Gなどサイズが細いうちは18G⇒14Gなどサイズを飛ばして拡張することも不可能ではないのですが、痛みが強かったり安定するまで時間がかかることもあるので注意して下さい。
それ以外のゲージ数を飛ばす拡張は出血がひどくなったり、完成しても綺麗なホールにならなかったり、ホールが裂けることもあるので1サイズずつ拡張しましょう。
ホールトゥをするには何ゲージまで拡張すれば良いの?
ホールトゥは拡張したピアスホールの醍醐味ともいえますよね。
そんなホールトゥは「どのくらいまで拡張すればできるのか?」「何ゲージのホールピアスに何ゲージのリングが通せるのか?」を、一覧の図にしてみましたので参考にしてみて下さいね♪
拡張したいけど痛みや腫れが気なる…拡張の痛みって?
ピアスを拡張する上で一番気になるのは「痛み」ですよね、ピアスの拡張の痛みはサイズによってかなり異なってきます。
16G⇒14Gなどのサイズが細いうちは痛みを感じない方が多く、腫れや出血もほとんどありません。
8Gや6Gのサイズになってくると痛みを感じたり、拡張器が進めにくくなったと感じる方が多いようです。
私自身も拡張を進めていくうえで初めて痛いと感じたのは8Gでした。
しかし私の場合は8Gへの拡張の痛みはさほど強い痛みではなく、出血もほぼありませんでしたが3日程度腫れがありました。
8Gから4G程度までは痛みの強さや出血、腫れ具合に変化は少ないですが、2G以降はサイズが2mm刻みで大きくなっていくこともあります。
そのため血が出て皮膚が裂けるような感覚の痛みがあったり、拡張をした後もピアスホールが腫れてジンジンした痛みが続き、腫れが引くまで時間がかかったと感じる方が多いようです。
基本的には拡張をした後、1週間前後で痛みや腫れはなくなりホールも落ち着いてきますので、慌てずにしっかりとケアを行っていきましょう。
拡張したピアスホールにオススメのピアス
せっかくピアスホールを拡張したからには、拡張したホールでしか付けられないインパクトのあるボディピアスを付けてみたいですよね♪
- ピアスホールを大きく見せたい→ネジ式のトンネルタイプ
- シリコンキャッチを無くすのが心配→ネジ式のダブルフレア
- フックタイプのピアスででホールトゥをしたい→シリコントンネル
以上を参考にしてみてください♪
まとめ
拡張したホールは耳のピアスの中でもひときわ目を引くので、コーディネートのイメージを変えたい方にはぴったりです。
しかし拡張を始める前にはメリットデメリットをしっかりと確認したうえで、無理のないように拡張をしてくださいね!