ニードルと同じゲージのピアスを接続するコツ【14Gと16Gどっちがいい?】
ニードルを使ってセルフピアッシングをした方の体験談には「ニードルとピアスの接続が難しかった」という意見が見られます。
どうしてニードル接続は難しいのか、失敗を回避するコツなど、ピアスの基本的な接続方法やゲージの選び方などにご紹介します。
ニードルとボディピアスの接続とは?
ニードルとボディピアスの”接続”とは、皮膚に刺さった状態のニードルの先端または末端にボディピアスのシャフトをあてがって耳に装着することを指します。
主にニードルの末端(お尻側)にシャフトの先端のネジ山をはめ込んで、ピアスのシャフトごとニードルを押し込んでピアスホールに挿入します。
開ける部位によってはニードルが貫通したら、先端側にピアスをあてがって後ろに引き抜く場合もあります。
ニードルとピアスの接続の失敗とは?
接続の失敗とはファーストピアスをホールに装着する作業中に、ニードルが抜けてしまうミスのことです。
開けたてのピアスホールはすぐ縮むので、ガイド代わりのニードルがない状態でシャフトを挿し込むのは難易度が高いです。
ピアスの先端がニードルから離れたり、指が滑ったりしないように注意しましょう。
ニードルにも14Gや16Gなどのサイズがある
ニードルという針のような形状をしたピアッシング専用ツールには、ボディピアスと同じくサイズがあります。
開ける部位に合ったサイズを選ぶ必要があり、耳の部位には14Gや16Gがよく使用されています。
ボディピアスは何ゲージのニードルで開けるべき?
ニードルのピアッシングはニードルとファーストピアスの太さが同じゲージで行うのが基本です!簡単な基準はコチラです↓
- 14G・・・軟骨ピアスの安定のしやすいが、ぽっかりと大きな穴の痕が残る
- 16G・・・ホール痕は14Gより小さく済むが人により安定しずらい
- 18G・・・耳たぶに痕が目立たないように開けたい場合、軟骨部への使用は避けるべき
14Gは軟骨と耳たぶに使用するサイズを統一したい時におすすめですが、ファッションピアスも着けたい場合にはちょっと大きめです。
16Gのニードルは耳たぶと軟骨部の両方に使用できますが、18Gは耳たぶのみの使用にするべきサイズです。
まず、自分の開ける部位に最適なファーストピアスのゲージを決めてからそれに合ったニードルを選びましょう。
太いニードル(14G)で軟骨ピアスを開けるメリットは?
軟骨ピアスを14Gで開けて14Gのファーストピアスで安定させるメリットはこちらです。
- ファーストピアスの接続に失敗した時もホールの入り口を見つけやすい
- 軟骨部は14Gの方が安定しやすい
- 14Gで安定させておくと14Gと16Gどちらのサイズのピアスも着けられる
SNSに投稿されている体験談には、「16Gのニードルの接続に失敗しして直接シャフトを入れようとしたが、ホールがすぐに縮んでしまってピアスを着けられなかったと」いった失敗談があるようです。
14Gのニードルに接続には何ゲージのピアスを選ぶべき?
14Gのニードルとボディピアスを使用する場合のメリット・デメリットをご紹介していきますので、下記を踏まえて参考にしてください。
- ①接続の難易度
- ②何ゲージで安定させたいか
- ③他の部位とゲージをそろえたいか
ニードルと同じゲージの接続【14G同士の場合】
→出血が少なく抑えられる
・【同ゲージ接続のデメリット】
→ピアスの接続が難しい
.
ニードルで開ける場合、ピアススタジオ等のプロの方はピアスホールへの負担や余計な出血を防ぐため、同じゲージ同士の接続を基本とされるようです。
しかし、14G同士のニードルとボディピアスを接続する方法は上記の図のように、シャフトが中まで差し込めないため難易度が高めです。
同じゲージのストレートバーベルを末端にあてがう場合、ネジ山の奥までも差し込めないためグラグラして安定しません。
トラガスは「表から耳孔側に貫通させてニードルの先端にラブレットをあてがいながら引き抜く」という手順を取りますが、斜めにカットされている先端に滑らないようにシャフトを当てて押すのも難しく感じるかもしれません。
ニードルよりゲージサイズを下げた接続【14Gに16Gの場合】
→ピアスの接続が比較的簡単
・【サイズを下げたゲージ接続のデメリット】
→出血量が多くなる
.
14Gのニードルに対してサイズを下げた16Gのファーストピアスを接続する方法は、セルフピアッシングではよく行われているやり方です。
14G同士の時とは違って末端にストレートバーベル・先端にラブレットをあてがう場合のどちらも、ほとんどの場合シャフトの奥まですっぽりと入れることができます。
この方法だとグラグラする心配も無く、ピアスの装着からニードルを引き抜くまでスムーズに行えます。
ボディピアスのサイズを下げた接続の注意点
ニードルの太さよりもファーストピアスのサイズを下げると隙間が生じます。
隙間があると圧迫止血ができなくなるため、軟膏を詰めていても筒の中を伝って余計に出血しやすくなります。
また、本来16Gで十分なピアスホールを14Gのニードルで開けるのは皮膚に余計な負担を掛けてしまうことになるため、推奨されない意見もあります。
※サイズダウンすればすべてのピアスがニードルにすっぽり入るわけではありません!(後程後述いたします。)
ニードルを曲げる場合はサイズダウンしたほうが接続しやすい
トラガスは狭い部位なので、上記の画像のようにニードルを刺したら先端にピアスを接続して穴の中に指を入れて外側に引き抜く必要があります。
トラガスの内側から同じゲージを接続するやり方で失敗してしまい、外側からラブレットのディスクを逆に刺すことになったという体験談もみかけます。
このようにシャフトを支えるのが難しい部位だと、ピアスのサイズダウンは接続失敗の軽減につながります。
ピアスの形状により接続のしやすさが違う
バナナバーベルなどのカーブしたピアスはゲージを下げても入るのは途中までですし、CBRやサーキュラーバーベルはさらにグラグラして押しにくいです。
ロックのファーストピアスには接続のしやすさと後々の引っ掛けにくさから、バナナバーベルを使用するのがおすすめです。
12Gのニードルに14Gのピアスを接続する人もいるようですが、12G自体に太さがあり皮膚への負担が大きいので14Gまでにとどめた方が良いでしょう。
※ニードルを折り曲げる場合、先端の穴が内側を向くように曲げてください。
ニードルによりサイズを下げてもピアスが入らない場合がある
海外製ニードルには15Gや13Gなどの奇数の間のサイズもあるようですが、これらは0.0~ミリ単位のサイズの違いしかなく製品やメーカーによってサイズに誤差が生じます。
※現在日本で販売が可能な認証番号を取得しているピアッシング用ニードルに、奇数サイズはありません。
また、筒の中とピアスの数値差が小さすぎて、16Gのニードルに18Gのピアスは入りません。
ピアスをゲージダウンしたピアッシングを予定方は偶数のニードルとピアスで、ピアスは16G以上の使用をおすすめいたします。
ニードルとピアスの接続を失敗を減らす方法
ニードルとピアスが一直線になるように押し込む
ニードルにピアスの先端をあてがう時は一直線になるようにぴったり押し付けます。
指で押し付けた時点でぐらぐらするようでは角度が歪んでいて、途中で先端が離れやすいので慎重にやりましょう!
躊躇して何度も押す力を緩めるのも指やピアスの先端が離れやすくなるので、できるだけ一続きの力で完了させましょう。
凛のマジックシャフトで接続する
ボディピアス凛では「マジックシャフト」という特殊なバーベルがあります!【特許庁の商標登録済】
シャフト部分が14Gでネジ山が16Gサイズだから、ニードルの穴にネジ山をすっぽり入れることが出来ます。
通常の14G同士のようなぐらつきも軽減されるので、是非試してみてください。
ニードルよりサイズを下げたファーストピアスを選ぶ
ピアッシングも接続と同様にニードルの扱いに慣れていないと難しいことに変わりありません。
特にロックやトラガス・ダイスなどニードルを曲げる必要のある狭い部位は、曲げたニードルにピアスを接続して押しこむのは難しいようです。
ニードルの扱いに慣れていない方は、ニードルよりサイズを下げたピアスを選ぶのも、失敗率を軽減する意味合いでは一つの方法と言えます。
※隙間が出来るので出血が多くなる可能性があります。
インサーションテーパーやアダプターを使う
ニードルとピアスの接続を補助するインサーションテーパーやアダプターといった器具を使用するのも一つの方法です。
これから何ヵ所かピアッシングをする予定がある場合は購入を考えてみてもよいかもしれません。
まとめ
ニードルで開けたピアスホールは、ピアッサーを使用した時に比べ安定が早かったり、複雑な部位も開けられるメリットがあります。
代わりに、ピアッサーに比べて角度の調節やピアスの接続など扱いが難しく、だれもが失敗せずにきれいなピアスホールを開けられるとは限りません。
上記のメリットとデメリットを踏まえて不安がある方は、無理をせずピアッシングに慣れている病院などで開けてもらいましょう。