ファーストピアスの安定【つけっぱなしの最短期間はいつまで?】
ピアスを開けてからファーストピアスを着けている期間の過ごし方はとても重要です。
トラブルを出来るだけ少なくピアスホールを完成させるために、安定期間などについてご説明いたします。
ファーストピアスは開けてすぐに外さないこと!
ピアスは開けてすぐに完成!するものではなく、セカンドピアスに付け替えられるようになるまで日数がかかります。
軟骨ピアスは部位によって治癒にかかる期間も違う上、トラブルが起こると更に着けたままの期間が長引いてしまうので注意が必要です。
大切なのは「無意識に触らないこと」と「早く外そうとしないこと」です!
ピアスホールの安定とは?
ピアスホールの安定とは「ホール内にも耳の表面と同じ皮膚が完成し・ピアスを動かしても痛みがない、ホールの入り口にくぼみがある」状態のことです!
上記の画像のピアスホールは穴の入り口部分に影ができて、少し出こんでいるのがおわかりになりますか?
よくネットに掲載されている安定期間はあくまで目安であり、期間が過ぎたと同時に誰でもホールが完成するという事ではありません。
早くセカンドピアスに付け替えたくなる気持ちはわかりますが、せっかく開けたピアスホールを完成させるためには焦ってはいけません!
薄い皮ができていく第一治癒期間
傷の状態のホール内に薄い皮膚(薄皮)が貼っていく期間です。
じゅくじゅくした汁(分泌物)などはだんだん出なくなりますので、コンクリートが固まるのを待つように触らず治癒を待ちましょう。
しっかりとした皮ができていく第二治癒期間
不安定な薄皮状態のホール内が、耳の表面と同じ厚い皮=真皮になっていきます。
分厚い皮膚になれば、表面が乾いているためピアスをスルスル動かせるようになりす。
だんだん穴の入り口がくぼんできて、見た目にも”ハッキリ穴が空いている”ように変わります。
ピアスホールの完成期間の目安
では早速、耳たぶと軟骨ピアスの安定から完成までにかかる目安を見ていきましょう!
部位 | 第二治癒期間~安定するまで |
ロブ(耳たぶ) | 約1~3ヵ月 |
ヘリックス | 約6ヵ月~ 長くて1年 |
インナーコンク | 約一年 |
アウターコンク | 約1~2年 |
トラガス | 約6ヵ月~1年 |
アンチトラガス | 約1~2年 |
ダイス | 約1~2年 |
ロック(ルーク) | 約1~2年 |
スナッグ | 約1~2年 |
インダストリアル | 約1~2年 |
軟骨ピアスは耳たぶと違って、いったん表皮部分が完成してもホール内が安定しにくいのが特徴です。
そのため、ピアスを外す時間が長いとピアスホールは塞がろうとしますので、個々にホールの様子を見てつけっぱなしにする期間を延長するなどの判断が必要です。
※この期間はあくまで目安で、必ず差が生まれます。絶対当てはまるというわけではありません。
※海外のピアサーが3~6カ月で安定すると発言している部位もありますが、早期に外すことは推奨されませんので、最長の期間として記載しております。
どうしてファーストピアスの完成期間には個人差が出るの?
上記の完成目安よりも早くホールが安定する人、期間を過ぎても完成しない人がいます。
簡単に説明するとこのような条件・理由が上げられます。
- 元々傷口の治りが早い人
- ピアッシングに使用した道具の違い
- ピアスの着け外しをしないようにしたか
- 誤ったケアをしていなかったか
- 引っ掛けたりトラブルを起こさなかったか
ニードルを使用して開けた方がピアッサーを使用した時と比べて、トラブルも少なく早く安定するといわれています。
サイトによって明記されている期間が違うのは、その病院で使用されている道具による違いや個人差が出るため、確定的な期間が定められないからです。
他にも、つけっぱなし期間に栄養のある食事を摂取したり睡眠時間を十分に確保して肌の状態が良くなるような生活が出来たかなども関係してきます。
軟骨ピアスが耳たぶより安定期間が長いのはなぜ?
軟骨部の皮膚の中は耳たぶよりも血管が通っている数が少なく、ばい菌が入った時などに戦う力が弱いそうです。
そのため、傷の治りが早い耳たぶよりも軟骨部の皮膚が出来ていく方が時間が掛かりやすいのです。
ファーストピアスが安定したか判断する基準は?
自分のホールが外してよい状態か判断するのって難しいですよね。
下記の項目を順番にチェックして、クリアしていたら外してみてください。
- ピアスホールの周囲を触っても痛みがない
- 数週間腫れやジュクジュクするなどのトラブルが起きていない
- ピアスホールが乾いている
- シャフトがするすると動かせる
外した時少しでも痛みがあったりすんなり外せずホールが狭いような感覚がある場合は時期尚早だった可能性があるため、もしばらくファーストピアスをつけてままにすることをおすすめします。
ファーストピアスを早めに外すと塞がりやすい?
安定する前のピアスホールは摩擦などの熱に弱く傷つきやすい状態です。
短時間でも外しっぱなしにしたり頻繁に付け替えを行うと負担となり、完成を遅らせるどころか塞がってしまうこともあります。
トラブルが起きてしまった方の体験談をまとたところ、「早めに外したピアスホールは調子を崩しやすいホールになってしまう」という可能性が高いように感じました。
ファーストピアスを一瞬外したい!
安定する前のピアスの着け外しは生乾きのコンクリートを動かすようなものなので、やらない方がよいことは理解されているかと思いますし、我々スタッフも出来る限り控えることをおすすめしております。
しかしアルバイトの規定や・病院のレントゲン撮影など一時的に外さなければならない事態が起きた時は規則に従うべきです。
どうしても外す場合の注意点として、外した瞬間に穴が縮んでしまいそのままうまく着けらずに塞がってしまう場合があることは留意しておきましょう。
着け外しで負担を減らすポイントは、ホール内を傷つけないようにシャフトに軟膏を塗布してから抜く・穴の中の皮膚を出来るだけ突っつかないように真っすぐシャフトを入れるなど工夫することです。
耳たぶ・軟骨ピアスにオススメのファーストピアス
ファーストピアスにはスタンダードなサージカルステンレス製のシルバーのタイプをオススメします。
キャッチも装飾のないシンプルなボールキャッチで、3~4mmの小さめの軽いものをオススメします。
- 耳たぶや軟骨など様々な部位で使える➡ストレートバーベル
- 耳たぶや軟骨、眉や口ピアスにも使える➡キャプティブビーズリング
- へそピアスや眉に使用される➡バナナバーベル
- 耳たぶ、トラガスなどの狭い軟骨部位も引っかかりが少ない➡ラブレットスタッド
- 耳たぶ、軟骨部位、口ピアスにも使える➡スパイラルバーベル
ボディピアスのサイズ選びはこちらの記事も参考にしてみてください。
まとめ
耳たぶ・軟骨ピアスを安定させるには
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- ファーストピアスは対金属アレルギー製のボディピアスを選ぶ
- 正しいアフターケアをする
- ケア以外で触らない!
- ファーストピアスを外さない!
- 引っ掛けたりしないように気を付ける!
以上を守ってトラブルを少なくピアスホールを安定させ、セカンドピアスを楽しみましょう。