ニードルとは?ピアスの開け方や売ってる場所について
ピアスの開け方には大きく分けてピアッサーとニードルに分けられます。
ピアッサーはお店で見かけるけどニードルはどうして売ってるお店が少ないの?と疑問を持った方のためにニードルの特徴や初心者さん向けの使い方についてご説明していきます。
ニードルとは?ピアス用ニードルについて
ピアッシング用ニードルとは、先端が斜めにカットされているピアスの穴あけを目的とした特殊な針状の道具で、英語(needle)で針という意味です。
切れ味をよくするために先端部分は研磨加工が施され、きれいな円状の穴を開けるために針の中が空洞になっています。
ニードルは指定管理医療機器に分類されますので、ピアッサーとは違い雑貨屋などで気軽に購入できません。
ニードルはどこで売ってる?ネット通販で買えるはじめてのニードル
現在日本国内でニードルを販売するには、法律上決められた登録認証機関で必要な認証を取得していなくてはいけません。
“医薬品医療機器等法
医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)の医療機器認証とは、厚生労働大臣により登録された登録認証機関が指定高度管理医療機器等について認証を行う第三者機関による認証制度です。”
★ボディピアス凛では、指定管理医療機器の認証を取得した「日本製のピアッシング用ニードル」を販売しております!
医療用機器にも使用されるサージカルステンレス製で、先端の角度や品質にこだわった”ピアス屋さんが作ったニードル”です。
サイズは16Gと14Gで、凛の実店舗およびネット通販でご購入いただけます。
近くにニードルが売っていなくて困っていたという方はぜひご利用ください♪
凛のピアス用ニードルはどうやって作られてるの?製造から滅菌の流れ
凛のニードルは、ワクチン用など医療用注射針などを製造している国内工場で、サージカルステンレスという医療用器具にも使用される素材で製造してもらっています。
その後、医療用器具などの滅菌専用工場で滅菌処理を行っております。
ピアッシングニードルを日本で販売するには法律上様々な申請が必要
ニードルは日本では医療用器具にクラス分けされますので、厚生労働省などにさまざまな申請を行わなければ販売することができません。
凛のニードルは「滅菌バリデーション」という、製品の滅菌パックを三カ月後に開封しても無菌状態がキープ出来ているかなどの厳しい検査を行い、問題がないことを確認の上申請しております。
“滅菌バリデーションとは
製造所の滅菌に係るハード面並びにソフト面における状態・管理方法が目的とする製品の無菌性保証に対して妥当であるかを検証し、文書化により、当該製品の無菌性を恒常的に保証することです。
※医療機器、医薬品を滅菌するためには、滅菌バリデーションの実施が義務付けられています。”
正式に認証を取得しているニードルは「指定管理医療機器認証番号」という、製造販売するために必要な手続きを行ったことを証明する16桁の番号を商品のパッケージや商品ページに掲載しているかと思います。
“医薬品医療機器等法※1の医療機器認証とは、厚生労働大臣により登録された登録認証機関が指定高度管理医療機器等※2について認証を行う第三者機関による認証制度です。
※1 正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」です。”
引用元:JQA 一般財団法人 日本品質保証機構『医薬品医療機器等法※1の医療機器認証とは 概要』
認証済みのニードルと違法で販売されているモノの違いは?
- 滅菌処理をされているか不明
- 個包装が破損して届くことがある
- 先端の作りが粗雑なものもある
指定管理医療機器認証番号を記載していないものは日本での販売・および厚生労働省の基準を満たした滅菌作業をされていない可能性が高いため注意が必要です。
また、作りが粗雑なこともあり先端がガタガタしているものを使用すると、痛みを強く感じる場合もあります。
海外の基準を満たしていないニードルは、みなさんの手元に届くまでに包装が破損して滅菌状態が保たれていないことがあり、使用後に感染症を起こす事例も少ないようです。
煮沸消毒すれば大丈夫というわけではありませんので、少しでもおかしいと感じた場合は使わない方が無難です。
ニードルのゲージサイズと選び方
ピアッシングニードルにもボディピアスと同じくゲージというサイズがあり、省略してGと表記されます。
軟骨部に開けてボディピアスを楽しむなら16Gか14G(ゲージ)、耳たぶは耳たぶ用ピアッサーに多い16Gを使用します。
おすすめは「すべてのピアスホールを同じゲージのニードルで開けること」です。
ニードルの接続は14Gと16Gどっちがいい?
ニードルのピアッシングは基本ファーストピアスと同じゲージ同士の接続が基本とされていますが、14Gのニードルに16Gのシャフトを使うなど、サイズダウンした方法を取る方もいます。
どちらが良いのかまとめてみました!
ピアスの サイズ |
メリット | デメリット |
同じゲージ同士 | 圧迫止血が出来るため出血が少ない | 接続の難易度が高く失敗する人もいる |
サイズダウンしたピアス | 接続が比較的簡単 | 出血が多くなる可能性が高い |
ピアッシングはスムーズに失敗せずにこなせるかが重要なので、どちらが自分に合っているか、何ゲージで安定させたいかなども踏まえてどちらにするか考えましょう。
人の体験談や知識をたくさん得てからどのサイズを用意するか決める方がよいので、こちらの記事も参考にしてください。
ニードルでボディピアスを開けるメリットは?
- 細かい角度の調整が可能
- ピアッサーで開けるよりも安定が比較的に早い(個人差あり)
- ピアッサーと比べトラブルが少なくが奇麗に仕上がることが多い
- ピアッサーで穴あけ不可な複雑な部位にも対応可能
- 好きなデザインのファーストピアスが着けられる
また、ピアッサーは針先の面積を押しつぶして開ける方法ですが、ニードルは鋭く皮膚組織を切り裂くように開けられるので比較的に皮膚への負担が少ないというがポイントがあります。
知識のある病院やピアススタジオなどでは、ほとんどの場合は負担が無くピアッサーよりも安定が早くニードルで施術してくれます。
特に軟骨ピアスは耳たぶよりも治癒期間が長く炎症を起こしやすい部位です。
少々手間がかかりますが炎症をおさえて奇麗にピアスホールを完成させたいという方は断然ニードルの方がよいかもしれません。
ファーストピアスを透明ピアスにしたい方へ
お仕事などの都合上透明ピアスを着けたいと考えている方へ。
ニードルはファーストピアスの形状やデザインに好きな物を選べますが透明ピアスにもメリットデメリットがあります。
強化ガラス製のガラスピアスなどもありますので、下記の記事を参考にしながら利用するかをご検討ください。
ニードルでボディピアスを開けるデメリットは?
- 取り扱いには経験やコツ・知識が必要
- 角度に調整が初心者には難しい
- ファーストピアスの接続で失敗する人もいる
ピアッサーにはファーストピアスが内蔵されていますが、ニードルは穴を開けたあとにファーストピアスを自分で装着する必要があります。
また、ピアッサーと違いスライダーを押したら装着まで完了!というわけではないため、開ける人の腕次第で痛みや出血の量が変わっていきます。
ニードルを使ったピアスの開け方【基礎編】
- ニードル
- ファーストピアス(ニードルと同じゲージ)
- マジックペン(アイライナーも可)
- 消毒液
- 軟膏(チューブタイプがオススメ)
- 消しゴム
- 鏡
- インサーションテーパーまたはアダプター
- クランプやフォーセプス(サーフェイスピアッシングの場合)
- ゴム手袋
- 清潔なトレー
ニードルでピアスを開ける手順
まず手を良く洗い、ファーストピアス・消しゴムを十分に消毒しておきましょう。
- 消毒液で開けたい部分を拭き取り、マジックペンで印をつけます。
- ニードルの先端を軟膏のチューブに入れ、ニードルの内側と外側に軟膏が塗られた状態を作ります。
- マーキング位置の裏側に消しゴムを当て、表からニードルを刺します。
- ニードルを奥まで刺しこみ、ファーストピアスをニードルの末端に押し当てて接続したまま押し込み装着します。
- ファーストピアスにキャッチをはめて完成!
※上記の開け方はストレートバーベルを使用した場合で、ラブレットスタッドの場合接続がニードルの先端からとなりますのでご注意ください。
下記記事にて写真付きでニードルでのピアッシング手順をご紹介しておりますので合わせてご覧ください。
スタッフが凛のニードルを使ってピアスを開けた記事はコチラ↓
ニードルでよくある質問・開ける際の注意点
ピアスのニードルは何回も使いまわせるの?再利用は出来る?
ピアッシングニードルは一度切りの使い捨てです!使いまわすのは絶対にやめましょう!
滅菌パックを開封し使用したニードルにはばい菌が付着していて、それを一般家庭で滅菌消毒することは難しいです。
※使いまわさず新たなものを用意しましょう!※
ニードルの滅菌パックは使う直前に開封しましょう!
SNSや動画サイトなどで開封したニードルに触っているものが投稿されていますが、絶対に真似をしないでください。
ニードルあマーキングやその他の準備が終わってから開ける直前に開封し、針の尖端などに触れないよう丁寧に扱ってください。
ファーストピアスはニードルと同じゲージにしましょう
特に耳たぶは軟骨よりも血管が多く通っているため、サイズダウンしたピアスを使うと出血が多くなる可能性があります。
ボディピアスのサイズの選び方は下記記事を参考にしてみてください。
ニードルまとめ
傷口が奇麗に仕上がるニードルですが、慣れるまで角度の調整などはかなり難しい作業です。
特にトラガスやルーク、フォワードヘリックスなど複雑位置は、失敗を防ぐためにも病院やピアススタジオの利用も検討してください。