口ピアス・ラブレットとリップの開け方!位置や痛みについて
芸能人やアーティストから一般的にも人気が浸透してきている口ピアス。
開ける場所によって名称が異なる口ピアスの名称・位置の違い・開け方についてご紹介します!
口ピアスの名称と位置の違い
- 唇から離れた下側…ラブレット
- 唇の縁…リップ
- 上唇…左側・マドンナ、
右側・モンロー - 人中(鼻下の溝)…メデューサ
- 唇表面のサーフェイスピアッシング…
縦はバーティカルリップ
横→ホリゾンタルリップ
このように口周辺のピアスにはたくさんの名前があり、ラブレットやリップが最も浸透している位置ではないでしょうか?
バンドマンの方がラブレット等に開けているのを見かけたことがあるという方も多いと思いますが、唇の表面に縦や横に開けているものはさらに開けている人が少ない部位になります。
口ピアスのリップとラブレットを開ける位置の違い
この二つは混同されやすいのですが、リップピアスの方が唇のラインに近くラブレットの方が離れた位置のようです。
◆リップピアス
唇のライン近くで裏面が歯のラインになるのがリップ。
この位置は主にリングピアスを着用し、ラブレットスタッドは歯に引っかける可能性が高いため推奨されない。
◆ラブレット
リップピアスより唇の下側に離れた位置で裏面が歯茎のラインになるのがラブレット。
この位置に大きなリングの着用は推奨されず、歯肉退縮(歯茎が下がってくる)のを避けるために裏面が平らなデザインのラブレットスタッドを使う。
開ける位置によって着用に向いているピアスの形状が変わってくるので、病院などで開ける前はしっかり開けたい位置を決め手からファーストピアスを購入しましょう。
口ピアスを開ける道具は?自分では難しい?
リップピアスは医療用ピアッサーかピアッシングニードルを使って開けます。
軟骨ほど固くはないので貫通させること自体は難しくはありませんが、口を開けた時に歯に当たらない位置や角度などを調整することは初心者の方には難しいようです。
セルフピアッシングを行ったあとピアスが歯に引っかかりやすい、歯茎に当たりやすい角度で痛いなど、ストレスを感じる位置に開けてしまった失敗談をよく聞きますよね。
開ける前に「着けたいピアスの形状+リップにするのかラブレットにするのか」をしっかりイメージしておきましょう!
口ピアスは安定するまでどのくらいかかる?
口ピアスの安定にはおおよそ3ヶ月~半年くらいかかり、使用した道具や体質などで個人差が出ます。
粘膜の部位のため早い時期に長時間ピアスを外してしまうとあっという間に塞がってしまいます。
直近で面接などの外さなくてはいけない予定がない時期に開けましょう。
リップピアスやラブレットのピアッサーの開け方
唇専用のピアッサーは、純チタンやサージカルステンレス製のファーストピアスがセットされているものが多く、手軽にピアッシングすることが可能です。
ピアッサーで開けるメリットは、なんといってもニードルで開ける時と違って準備が少なく済むこと♪
金属アレルギー等に強いとされる素材のファーストピアスがセットされていて、別途素材・サイズ・形状を調べて用意する手間がかからないのが魅力です。
ただし、自身で唇を引っ張りながら力を込めてスライダーを押し込む必要があるため、マーキングした場所からズレないように注意しなければなりません。
- 唇用ピアッサー(決して耳用などは代用しないこと!)
- マーキング用のペン
- 清潔なコットンまたはティッシュ
- タオル
【ピアッシングの手順】
手順とポイント | |
STEP1 | 手と開けたい部分を洗浄し、消毒します。 |
STEP2 | 開けたい位置にペンで印をつけます。 |
STEP3 | 位置が決まったら口の内側と針先を希望の位置にあてがいます。 位置がブレないためにも裏面表面共にぴったりとつけてから、針先が皮膚に当たるギリギリまでピアッサーを押しておく。 |
STEP4 | ピアッサーを深く握り、最後までバネを押し込み穴を開けます。 ※思いきって最後まで押し込んでください。手ブレを防ぐためにピアッサーはしっかり握り、机に肘をつくなどして固定しましょう! |
STEP5 | ファーストピアスとキャッチが装着されれば完成です! |
下記の動画で唇用ピアッサーを使用したピアッシングの手順が解説されていますので、参考にしてみてください!
唇にピアッサーが貫通しなかった!失敗した原因は?
内径が足りている唇用ピアッサーの失敗例として、ピアスが貫通しきらず途中で止まってしまったという例があります。
- ピアッサーにしっかり力を加えていなかった
- ゆがんだ姿勢でピアッシングをし、手がブレてしまった
- ピアッサーを最後まで押し切らなかった
唇周囲の皮膚は耳たぶよりも固いので力が要ります!
”耳たぶくらいの力加減で簡単に開けられると思っていた”
” 力を十分に入れておらずスライダーを最後まで押し切らなかった”という方も多いはずです。
見本の動画や画像で簡単そうに見えても、皮膚が分厚いので「自分が想像しているよりもしっかり力を加える必要がある」ととらえる方が無難です。
片手で唇を支える必要があるため難しいかもしれませんが、力を入れることに自信がない場合は両手でスライダーを押すなどの工夫をしてください。
ニードルで口ピアスを開ける方法
- ニードル
- ファーストピアス
- マーキング用のペン
- 消しゴム、またはコルク
- タオル
- 軟膏(チューブタイプがおすすめ)
- ゴム手袋(あると便利)
ニードルで開けるメリットは、角度の調整がしやすいこと、好きなファーストピアスの形状を選べることです。
また、ピアッサーで開けるよりもホールの安定が早くきれいなに仕上がるとされています。
ニードルの場合もピアッサーと同様角度に注意しながら開けるにはそれなりのテクニックや予備知識が必要になります。
★ボディピアス凛では指定管理医療機器認証を取得したオリジナルピアスニードルを販売しております!
手順とポイント | |
STEP1 | 開けたい位置に印をつけます。 ※口を開けた時の歯の位置関係も考えること。 |
STEP2 | ニードルの先を軟膏のチューブに入れ、内側と外側に軟膏を付けます。 ※先端から全体の三分の一程度まで入れます。※滅菌パックを開封するのは開ける直前です! |
STEP3 | 位置が決まったらニードルを刺します。 ※唇を歪ませたり引っ張ってしまうとニードルが希望とは違う位置に貫通する恐れがあるので注意。 |
STEP4 | ニードルの先端(口内に出ている方)にピアスをあてがい、外に押して接続します。 ※ラブレットは口内から装着します!間違って口の外から内側へ装着しないよう注意! |
STEP5 | ホールにファーストピアスが装着され、キャッチをしめれば完成です! |
ラブレットやリップのファーストピアスの接続が難しい場合は?
口ピアスの接続で時間を掛けすぎたり失敗すると出血が多くなり、ファーストピアスが着けにくくなってしまいます。
事前に下記のポイントを確認の上、接続が難しい場合はマジックシャフトというシャフトは14G・ネジ山は16Gという凛オリジナル製品の仕様も考えてみてください。
- ニードルの表と中に十分な軟膏を塗っているか
- ニードルを刺している時反対側に消しゴムしっかり支えたか
- 貫通させる時接続時の時間を短縮できるように準備に不足は無いか
ラブレットを病院・スタジオで開ける
ピアススタジオで開ける場合
ピアススタジオで開けるメリットは経験豊富な方が角度や位置などの相談にも乗ってくれることと、選べるジュエリーの種類が多いことです。(スタジオによって異なります)
病院ではないため麻酔の処置はできませんが、今後複数個所開けたい方や角度を相談したい方は検討してみるといいでしょう。
お店によってや、選んだファーストピアスによって料金が変わりますので、HPなどで確認しておきましょう。
病院で開ける場合
皮膚科・美容外科など特殊な部位を開けてくれる病院なら、衛生的な環境で麻酔をしてもらうことが出来ますので、ニードルの取り扱いが不安な方は利用をおすすめします。
施術の前にどのような位置に開けたいかのカウンセリングがありますので、イメージの写真などを持っていくとよいです。
代金にジュエリーや麻酔は含まれるのか・別途好きなファーストピアスを持ち込めるのかなどを確認しておきましょう。
口ピアスにおすすめのファーストピアス
ラブレットにはラブレットスタッドがおすすめ
口内へ貫通するラブレットのファーストピアスは、口内の歯列や歯茎などを傷つけないように開発された形状ラブレットスタッドがおすすめです。
シャフトの片側がフラット(平ら)で唾液で緩んで外れたキャッチを飲み込んでしまわないようにディスク面とシャフトが一体型になっています。
口へのピアッシングは他の部位に比べ腫れやすいため、腫れた時を考慮して2mmほど余裕のある長さを選びましょう。
短すぎると腫れた際に皮膚を圧迫してしまい、痛みや炎症の原因となりますので「きついかな?」と思ったらサイズの適したボディピアスに付け替えましょう。
リップにはワンタッチセグメントリングもおすすめ
唇の輪郭に近いリップにラブレットスタッドを使用すると、裏面のディスク部分が歯に引っかかって痛い思いをすることがあります。
ピアススタジオなどではラブレットスタッドよりもセグメントリングをおすすめされる場合がありますので、位置関係も踏まえてご利用ください。
※CBRやサーキュラーバーベルはホールが安定してから付け替えましょう。
口ピアス(ラブレットやリップピアス)のおすすめ素材
口ピアスは食べ物や飲み物の影響を受ける部位なので、錆びや汚れに強いサージカルステンレス製や純チタン製のボディピアスがおすすめです!
金属よりも傷がつきやすく、菌が繁殖しやすい樹脂製透明ピアスの使用はできるだけ避けて、体への負担が少ない安全な素材を選んで着用するようにしましょう。
リップにおすすめのセカンドピアス
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ラブレットにはラブレットスタッドやCBRなどのリング、サーキュラーバーベルを通す人もいます。
リップならコーンキャッチにカスタマイズしたスパイラルバーベルを着けるのも人気があります!
リング系のアイテムにはキャッチをはめ込んで止めるキャプティブビーズリングや、両側がネジ式になっていて着脱しやすいサーキュラーバーベル、シャフト部分がツイストしていて見た目にインパクトのあるスパイラルバーベルがあります。
リップフープという上側が唇のカーブにジャストフィットする形状もありますよ♪
キャッチを替えるのもオススメ!
スパイラルバーベルには右巻き・左巻きについてはコチラ↓
リップピアス・ラブレットのアフターケア
口ピアスの基本的なケアは口内と外側の両方を毎日清潔に保つこと!
口内ケアは1日3回~4回うがい薬などでうがいをし、ラブレットは形状上食べかすなどが残りやすいので意識してゆすぎましょう。
顔の外側はメイクをする人はホール周りに指を引っかけないように注意して洗い、ピアスと皮膚の隙間に水気が残らないように優しく拭いてください。
リップピアスとラブレットの痛みや腫れ・トラブル
口の中は細菌が多く、腫れなどのトラブルが起きやすい部位なので、安定するまでは、食事をとった後はすぐうがい歯磨きをして清潔に過ごしましょう。
また、舌ピアスと同じく辛い物・塩味の強い物・喫煙は控えましょう。
腫れがひかない、痛みが続くなど少しでもおかしいな?と思うことがある場合は早めに病院に相談しましょう。
口ピアスを安定させるには?
開けたてのピアスの基本はケア以外の時に触らないこと!
気になって汚れた手で触ったり舌で動かす人がいますが、安定が遅くなったりホールを傷つける可能性が高くなってしまいます。
また、口の中で舌をもごもご動かしているのは意外と周囲はわかってしまいますし、あまりお行儀がよくはありませんので控えたほうがよいでしょう。
まとめ
口ピアスは菌が多い口腔内へのピアッシングなので、耳などよりも化膿しやすくこまめな注意が必要です。
また開けてすぐや頻繁な着けはずしをすると塞がりやすい為、つけっぱなしの生活が可能かよく考えて開けましょう。
安定したら色んなボディピアスに付け替えることができるので、オシャレの幅が広がりますよ。