ニードルではじめて軟骨ピアスを開けた体験談【14Gと16Gの接続について】
未経験者の方が知りたい”ピアッサーとニードルはどちらの方がいいのか?”という疑問。
スタッフが初めてニードルでピアッシングした体験談を交えてお話します。
ニードルとピアッサーで軟骨ピアスを開けた違いは?
私は過去にピアッサーで20か所ほどピアッシングしてきましたが、ニードルをが必要な部位を開けたくなり、はじめてニードルにチャレンジしました。
簡潔にニードルを使ってみた感想からお話したいと思います。
※ニードル初心者の個人の感想のため、参考程度にご覧ください。
※ピアッシングは医療行為でありセルフピアッシングをする場合は自己責任で行うものです。
※安易にニードルの使用や、セルフピアッシングを勧めたりする目的ではありません。
少しでも難しく感じたり衛生的にきれいなホールを開けたい人は施術に慣れている医療機関で開けてもらうことを推奨いたします。
事前の準備はニードルとピアッサーどっちが簡単?
事前準備は圧倒的にニードルよりもピアッサーの方が簡単で楽でした!
ピアッサーはボディピアス販売店やドラッグストアで気軽に購入できるので、他に鏡と消毒するもの・マーキングペン等が準備が完了です。
ニードルの場合、日本では厚生労働省の認証を得ているものしか販売できない為、ネット通販等で事前に購入しておく必要があります。
そして、サイズと形状が合ったファーストピアスなど、ピアッサーとは違いこまごました準備が必要となります。※フォーセプスは必要な場合のみ。
清潔に開けるならニードルとピアッサーどちらがオススメ?
ピアッシングが完了するまでの清潔さ、ではピアッサーの方がオススメです。
ピアッサーは滅菌パックに入った状態なので、使用してキャッチを着けるまでの間にファーストピアスに指が触れることなく清潔に保てます。
開ける瞬間の痛みが少ないのはニードルとピアッサーのどっち?
ニードルとピアッサーの両方を経験して、過去に開けたヘリックスもニードルを使用していればもっと痛みが少なくできたのでは?と思うくらい”ニードルだと思ったよりも痛みが少ない”印象でした。
※痛みの感じ方には状況や体調により個人差があることや、私がその後反対側のトラガスを開けた時もっと痛みが少なかったことから、本人の実力も大きいのだと思いました。
開けた後の痛みが少ないのはニードルとピアッサーのどっち?
ピアッシング完了後の痛みが少ないのは、圧倒的にニードルでした。
初心者の方はピアスを開ける時の痛みの気にされますが、それよりも開けた直後から安定するまでの痛みの方が付き合っていく期間が長いのです。
今回のニードルで複数開ける2週間ほど前に別途ピアッサーでヘリックス(私の耳で一番皮膚が厚めの部分)を開けましたが、いまだにそちらの方が安定しておらずチリチリとした小さい痛みもあります。
ニードルで軟骨ピアスを開けた感想
私が実際にニードルを使った感想をピアッシングした部位の順(トラガス→フォワードヘリックス→ロック→ダイス)にご紹介していきます。
※全て14Gのニードル・16Gのファーストピアスを使用
トラガスをニードルで開けたレビュー
トラガスは手が邪魔で確認しずらく、鏡の確認とニードルを押す作業を同時に進めるのが難しかったです。
押し進めていくと発泡スチロールを刺したような音がして、軟骨に達したのがわかります。
明らかに角度を失敗したため、抜いて位置を変えて再度チャレンジしますが途中で腫れてきて貫通するまで手間取りました。
この時点で初めて垂れる量の出血が始まり、ふき取りながらファーストピアスを接続完了。
開けた後はまったく痛みは起きませんでした。
※ファーストピアスをストレートバーベルにして特に不自由しませんでしたが、のちにラブレットに交換して明らかにラブレットの方が快適に感じました。
フォワードヘリックスをニードルで開けたレビュー
あっという間に貫通して、トラガスほどの痛みや難しさ・出血もほとんどありませんでした。
画像左側の位置を開けた後の鈍痛はほぼなく、別日に画像右の上の位置を開けた時はすごく痛みと共にかなり出血がありました。
一度トラガスを経験しているのでおおよその要領を理解した上でチャレンジできたので、トラガスに比べとても開けやすかったです。
ロック(ルーク)をニードルで開けたレビュー
硬さはトラガスほどではありませんでしたが、とにかく痛みでニードルが進みませんでした。
上から下に刺すやり方にしましたが、トラガスやフォワードヘリックスに比べ複雑な形の耳輪に縦に刺していくのは先端の角度がどうなっているのか全く見えず難しかったです。
先端がほんの少しだけ出てきたところからまったく進まなくなり、その後も貫通させるまでかなり時間が掛かりました。
ファーストピアスをお尻側(末端)からあてがい装着は出来ましたが、バナナバーベルの下側にボールキャッチがどうしても着けられず、数十分以上かけて留めることが出来ました。
浅い位置だと排除の危険もあるので、ロックは医療機関で開けてもらうことをおすすめします。
ダイスをニードルで開けたレビュー(失敗例)
刺す箇所が見えにくく、他の部位と比べ物にならないくらい難しかったです。
刺すとサクサクと軟骨を刺している音がするものの、ニードルの先端がどんな角度になっているのかどう進めればいいのかまったくわかりませんでした。
ダイスはカーブを描いて開けるようですが、曲げたニードル部分の半分程度が刺さった時点で動かせなくなりました。
硬さというよりもどう動かしてよいかわからず、経験不足が響き途中で断念しました。
開けられたとしてもトラブルが起きやすい部位ので、ダイスも施術経験豊富な医療機関に開けてもらいましょう!
追記:その後病院でダイスを開けてもらいました!↓
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ニードルのピアッシングで気を付けるポイント
先ほどご紹介した経験を経て、こうした方が良かったな、うまくいかなかったなというポイントを挙げてみました。
ニードルを押すのを何度も中断しない
痛いからと言って何度もニードルを押し進めるのを中断してしまうのはやめたほうがいいです。
中断して時間かけすぎると皮膚がどんどん硬くなってきますし、再び刺すのが嫌になってしまいます。
トラガスとロックの時は痛みで中断しすぎて心が何度も折れました(苦笑)
角度を見ながら刺すという意味では慌てない方が良いですが、貫通するまでのすべての行程には時間は掛けないほうがいいと思います。
ニードルの先端に注意
ニードルの先端の切れ味は鋭く、複雑な軟骨部のピアッシング中は違う部位や指に刺さってしまう危険性があります。
私もルークを貫通させる際に先端の視認がおろそかになり、違う耳輪に刺さって困りました。
ファーストピアスの接続を末端から行う場合は、先端に購入時についていたカバーや小さく切った消しゴムをつけておくのをオススメします。
ニードルの太さは14Gと16Gどっちがいい?
軟骨部に開けるなら14Gのニードルで開けることをオススメします!
- ①軟骨部は16Gより14Gで安定させる方がおすすめ
- ②接続時にファーストピアスのゲージダウンが出来る
- ③着けられるピアスの種類が多くなる
①軟骨部は太めのシャフトでホール育てることをおすすめします。
②私は事前に調べてサイズダウンしたファーストピアスを用意していましたが、狭い部位にトラガスやバナナバーベルの接続を実践してみて「これが同じゲージの接続だったら自分には難易度が高かったな」と難しさを実感しました。
※接続できるなら同じゲージ同士をおすすめします。
③ネット等でも16G~14Gの商品が多く販売されているため、14Gで安定させけおけばどちらのサイズも着けることが出来ます!
14Gのニードルに14Gと16Gのピアスを接続した違い
まずニードルの接続時はニードルとファーストピアスがズレないように真っ直ぐ支えながら末端を押しながら装着する必要があります。
画像のように14Gのニードルに14Gのファーストピアスを接続した場合、先端の部分しか入らないため、ぐらぐらしやすいです。
14Gのニードルに16Gのファーストピアスを接続した場合はすっぽり筒の中にシャフトが入るので、ぐらぐらする心配なく装着することが出来ます。
何故同じゲージ同士の接続がおすすめなの?
ニードルとファーストピアスを同じゲージにするのは、皮膚に必要以上な大きさの穴を開けて負担を掛けたり、接続の時隙間を作らないようにするためです。
同じゲージ同士であれば圧迫止血ができるのですが、ファーストピアスのゲージを下げると隙間が生じるため出血が多くなってしまいます。
マジックシャフトなら同ゲージの接続がやりやすい?
凛ではシャフト部分が14G・ネジ山部分が16Gの特殊なストレートバーベルを販売しています。
このシャフトであれば接続の際、通常のシャフトよりもネジ山がニードルのお尻に入るので、多少は接続を楽に感じるかもしれません。
【質問】ボディピアス関連のことで困ってることある?
Q:(省略)凛さんのマジックシャフトを使えばネジ部分がニードルに入り、少しでも安定して接続出来るのでは…!ぜひ検証して頂きたいです。
A:検証の結果はこちらになります!📔
(探●ナイト●ク一プ)#ボディピアス #凛 #ニードル pic.twitter.com/zem82HKLjW— 凛 ボディピアス専門店❄⛄☕ (@rin_bodypierce) January 29, 2022
ニードルよりピアッサーの方が向いている人もいる
ピアッサーが向いてる人もいるのは確か。開ける勇気とか力とか…音とかね…。でも…耳たぶ分厚い人…ピアッサーには向いていない気がする…。腫れる人はパンパンに腫れて熱持つ人もいるからね〜。ピアッサーの先端とニードル の先端を比べてみたら………わお!って感じだよwwww
— chiiボディピ大好き (@chiipokopoko) January 9, 2020
軟骨はピアッサーで開けると、きれいなホールにならない・安定しずらいなどあまりオススメされない意見が多いようです。
それでは軟骨用ピアッサーが良くないもののように聞こえますが、清潔に開けられることや初心者の方にも扱いやすいというメリットもたくさんあります。
ニードルは針を自分のペースで刺さなければいけないため恐怖心がある人やうまく扱えなかった人の中には、途中で断念したり失敗する例があることも事実です。
ファーストピアスのことがよくわからない、ニードルが怖くて使えない…初めてヘリックスを開けたい、という人は軟骨用ピアッサーを使うことを視野に入れても良いと思います。
- 使い方がわかりやすい方がいい人
- 別途準備するものが少ない方がいい人
- 出来る限り清潔に開けたい人
- ピアッシングを一瞬で終わらせたい人
軟骨部はピアッサーよりも、ニードルの方が損傷部分が少なく済むためピアスホールの安定(傷の治癒)も早いです。
しかし、ニードルで開けるにはある程度のコツと知識が必要なため、だれしも必ず痛みが少なくきれいなホールが開けられるわけではないのです。
その点ピアッサーは使い方が簡単で、正しく使えば誰が使っても清潔にピアスホールを開けることが出来ます。
軟骨部をピアッサーで開ける注意点
軟骨部をピアッサーで開ける場合、向き不向きな部位があります。
ヘリックスなど耳の外側の厚みが薄い方は開けることが可能ですが、皮膚が分厚めな人や位置・耳の形状によっては貫通しきらないことがあります。
ピアッサーの失敗例にはシャフトが足りず貫通しきらなかったという事例もあるようなので、開ける部位や自分の耳の厚みには使用できるかで考えるのも良いと思います。
- 軟骨部全体が分厚い人、または開けたい部位が分厚い方は使用を避ける
- シャフトの厚みが足りるか事前に確認しておく
- 説明書をよく読み、失敗するリスクを避けること
私はピアッサーの方が向いてるかも?と思った人は、他の方の意見やこちらの記事も参考にしてみてください。
※中でもインナーコンクは失敗したという意見も多いようですので使用前によく参考になる情報を得てくださいね!
まとめ
実践してみた結果、てこずることが多く知識や経験が必要だったなと実感しました。
しかし、軟骨用ピアッサーの使用経験があるため、双方の良さや難点を比べることが出来たので両方経験して良かったと思います。
自分に合っているピアッシング方法を選べない・難しく感じたという人は、施術に慣れている病院でお願いすることをおすすめします。
どの方法を選ぶにしても、自分の生活状況・体質・希望の部位を開け方の知識をしっかり得て、ピアッシングするかを考えてみてください。