スナッグピアスの開け方・腫れや痛み・ファーストピアスの基礎知識
スナッグは軟骨ピアスの中でも安定しにくいためマイナーなイメージがもたれています。
今回はスナッグの開け方・腫れ・痛み・軟骨ピアスの形状についてご紹介させて頂きます!
軟骨ピアス・スナッグとは?
スナッグピアスの位置ってどこ?
「スナッグ」とは耳の中央あたり、耳の縁から少し内側にある、隆起している対耳輪という軟骨に開けるピアッシングです。
ちょうどトラガスと横に並ぶぐらいの位置に開ける人が多いようですが、耳輪の形や耳全体のホールのバランスによってもう少し上に開ける人もいます。
スナッグピアスの特徴は?
スナッグは軟骨の中でも完成はおろか、安定させるのが難しく、ピアッシングも他の軟骨に比べると注意とコツが必要な部位です。
開ける技術的にはアンテナヘリックスと同じで、自分の軟骨の形に合った正確な角度で貫通させる必要があります。
しっかりと軟骨が隆起している方であればピアッシングはそこまで難しく感じない場合もあります。
スナッグピアスの名前の由来は?
名前の由来を調べてもなかなか出てこなかったのですが、海外のサイトの一説によると開けた人のパートナーが当時の務めていた衣料品の会社名にちなんでつけられたそうです。
スナッグという単語には”ピッタリ”や”居心地の良い”という意味があります。
海外が発端のボディピアスは開けた本人やピアッサー(プロの開けてくれる人)の名前やその人が付けた言葉に由来することが多いのですが、これは調べてもなかなか出てこないわけですね!
スナッグとディープスナッグ(ラグナーピアス)の違いは?
ちなみに、スナッグの位置からもう少し深く開けると別名で”深くぴったり”という意味のあるディープスナッグ(別名:ラグナーピアス)とも呼ばれるそうです。
スナッグピアスの開始位置からヘリックスの淵まで通った開け方で、軟骨の中を貫通させる距離が長いため、完成がさらに難しそうですね。
スナッグは安定しにくい部位?完成期間は?
スナッグのピアスホールが完全に完成するにはおよそ1年~1年半かかると言われています。
開けてすぐの生傷状態から薄い皮膜が張るだけでも1ヶ月半~2ヶ月ほどかかるそうです。
スナッグは軟骨部位の中でも安定しづらい部位のため、ファーストピアスはもう少し長くつけっぱなしにした方が賢明でしょう。
スナッグを開けるのに向いている・向いていない耳の形状とは?
スナッグピアスには向き不向きな耳の形があり、対耳輪という軟骨の筋がしっかり隆起している人がスナッグに向いている人です。
しっかり軟骨のでっぱりがないと、深く長い距離を貫通させる必要があり、そのような開け方をしたピアスホールは安定させるのが難しいです。
スナッグをピアッサーで開けることは可能?
ピアッサーは失敗する可能性が高いため使用は控えて、ニードルを使いましょう!
スナッグは隆起した軟骨対し、深めにピアッシングする必要があるため大きく腫れやすい部位です。
ピアッサーにセットされているファーストピアスでは貫通し切らなかったり、貫通しても腫れてピアスが埋まってしまう可能性が高いのです。
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スナッグをピアススタジオ・病院で開ける
ピアススタジオで開けるメリットは位置や角度の相談ができること、病院だとマイナーなスナッグの部位は施術経験が少ない可能性が高いです。
それに対し病院ではスナッグはスナッグは対応していない場合があるので、事前に穴あけが可能か確認しておきましょう!
病院で開けるメリットは清潔な環境で麻酔をしてもらえることなので、痛みが気になる方は病院をおすすめします。
予約の際に費用や、ファーストピアスの持ち込みが必要なのか等も確認しておくと良いでしょう。
※ピアススタジオは利用して良いお店か事前に調べてから自己責任で利用してください。
スナッグピアスの開け方
※スナッグは軟骨の部位の中でも難易度の高い部位です。
ニードルの扱い・ピアスの接続が不慣れな方は、ピアススタジオや病院で開けてもらう事をオススメします。
- ニードル
- ファーストピアス
- 軟膏(チューブタイプが◎)
- コットンまたはティッシュ
- マーキングペン(アイライナーも可)
- 消しゴムorコルク(新品)
- 鏡
※ニードルは滅菌済みのモノを使用し、ファーストピアスや消しゴムは事前に消毒液に30分以上浸けておきましょう。
※消しゴム、またはコルクも新品の清潔なものを使用して下さい。
※ピアッシングを始める前にはしっかりと手を洗い清潔な状態にしておきましょう。
スナッグピアスをニードルで開ける手順
マーキング
軟骨がしっかりと隆起して、1番高くなっている位置を挟むように、二ヶ所に印をつけます。
少々排除されることも考慮し、気持ち深めで浅すぎないに開けることをおすすめします(あまりに深く開けるとかえって安定しづらい可能性もあります)
左右のマーキングの位置が上下にずれないように、ファーストピアスを開ける部位にあてがい、マーキングとマーキングを線でつないでしまっても良いでしょう♪
ニードルを刺す
チューブの軟膏にニードルの先を差し込み外・内側共に軟膏を塗った状態にします。
ニードルを刺す方向はどちらからでも構いませんが利き手側から刺すようにすると力が入れやすく、ニードルからピアスへの接続もしやすいでしょう。
反対側のマーキング位置に小さく切った消しゴム、またはコルクをあてたらニードルを刺し進めます。
ファーストピアスをニードルに接続する
尖端が貫通したら、皮膚のギリギリのところにニードルが来るように押し進めます。
ニードルの末端側にファーストピアスの先端をあてがい、ずれないようファーストピアスのキャッチごとニードル押して装着します。
ホールの確認
ファーストピアスが通せたらサイドホールが曲がったりずれたりしていないか、隆起した部分をしっかり深く刺せているかを確認し、ボールキャッチをしっかりと止めて下さい。
スナッグのファーストピアス
スナッグのファーストピアスにはバナナバーベルまたはストレートバーベル(しっかり筋が隆起した人向け)がおすすめで、負担が大きい為サーキュラーの使用は安定してからにしましょう。
ゲージは14Gまたは16Gで、内径は大きく腫れやすいことを考慮して皮膚の厚み+5mm程度長いサイズにしましょう。
上記画像のスタッフは、ストレートバーベル10mmでかなり腫れ、数か月後バナナバーベル8mmに付け替えたそうです。
スナッグピアスのアフターケア、消毒
スナッグの安定するまでの期間は1年以上と長く、その間出来るだけ触らないようにして清潔に過ごす必要があります!
基本的なアフターケアは1日1~2回お風呂での洗浄で、消毒はトラブルが起きたり必要な時のみとしましょう。
洗い方のポイントや何故日々のケアは消毒無しで洗うだけでいいのかなどはこちらの記事でご紹介しております。
スナッグピアスの腫れ、痛み、トラブル
スナッグを開ける時の痛みは?
スナッグは厚みのある軟骨部位なので、開けている人の中では「軟骨のピアスの中で1番痛かった!」という方も多く見かける部位です。
ピアッシング後大きく腫れる方が多く耳が重く感じたり、ピアッシング部位に違和感を感じる場合もあります。
しかし痛みや腫れ方は軟骨の形状によって大きく異なる為、痛くない場合や腫れない場合もあります。
スナッグを開けた後の痛みは?
個人差はありますがスナッグは開けた後大きく腫れる場合が多く、腫れが引くまでの間ジンジンと熱を持ったように痛む事があります。
またホールの周りだけでなく耳の裏側のリンパ腺にも腫れが続き、ぼんやりとした頭痛を伴う場合もありますが、ヘリックスなどの軟骨部位と変わらなかったという方もいらっしゃるようです。
スナッグの痛みはどのくらい続くの?
スナッグは開けてから1週間程度は痛みが続くようです。
最初の頭痛を伴うような痛みは、3日~5日程度もすれば引き始めじんわりとした鈍痛になり、腫れが引いた頃には痛みもなくなっているでしょう。
ホール周辺の腫れは鎮痛剤を服用するかタオルで包んだ保冷剤を、耳の裏側や耳の下などを冷やすことで和らぐことがあります。
※痛みが酷く、腫れなども酷い場合は放置せず、すぐ病院を受診することをオススメします。
スナッグは炎症や肉芽などのトラブルに注意!
上記にも述べたようにスナッグは安定させるのが難しく、ホールもトラブルを起こしやすいと言われています。
理由としては、ホールが安定・完成するまでの期間が長い為、その間にファーストピアスの付け替えをする・不衛生な手で触れる・衣類等に引っ掛けてホールが炎症を起こし、肉芽が出来てしまう、等が考えられます。
スナッグを開けてからはなるべく手では耳を触らないようにし、ピアスホールが完全に安定するまではファーストピアスを外さないようにしましょう!
スナッグの腫れが酷い場合は?
スナッグは寝る時など圧迫しやすい位置なので、引っ掛けたりしてもすぐ腫れてしまいます。
なかなか腫れが引かずキャッチが食い込むような場合は、シャフトの長さ(内径)や形状を見直してみましょう。
もちろん、できるだけ付け外しはしない方が良いのですが、部位に合っていない形状やサイズのピアスを着け続けても症状は回復しません。不安な場合は早めに病院で診てもらいましょう!
スナッグにオスススのセカンドピアス
スナッグは安定してしまえば案外色々なピアスを楽しむ事が出来ます!
バナナバーベルやストレートバーベルのキャッチを変えたり、サーキュラーバーベルやキャプティブビーズリングの使用も可能です。
CBRのキャッチをジュエルの付いたものやモチーフの付いているものを変えるとジュエルやモチーフが正面に来るのでオススメです♪
まとめ
スナッグはピアッシングとキープが難しい部位ですが、耳の中央の位置なので、開けているだけでボリュームのあるコーディネートを作る事が出来ます!
また耳のピアスはスナッグだけ!なんていうのもお洒落かもしれませんね。