ボディピアスの拡張~ピアスホールを隠すメリット・デメリット
「いつかピアスホールの拡張をしてみたい!」と考えている方も多くいらっしゃるはず。
ピアスホールを拡張してから気を付けることや、ホールを隠したくなった時など、長い目で見た時のメリットとデメリットについてお話をしていきたいと思います。
拡張ピアスにした耳ってどんな状態?
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耳のピアス見たいってリクエストあったので載せます…†
左耳は1枚目、ヴァンパイアが痛々しいことなってる…†
ほんで右耳、30mmの拡張、普段はホールに紫の奴しか付けてないけど大きさ分かりやすいように2個入れました、0Gと00Gです…†
それとインダス…†こんな感じでっす…† pic.twitter.com/cRDoWQyeoP
— 威吹輝 (@ibuki_217) October 6, 2017
まず、ボディピアスにはサイズがあり18Gから00G(約1.2mm)までをゲージ、00Gよりも大きなサイズをインチと呼びます。
数字が小さくなるほどピアスホール(内径)のサイズが大きくなり、ファーストピアスだとファッションピアスは20~18G・ボディピアスは16~14Gが一般的なサイズです。
拡張(ラージサイズ・ラージゲージ・ハイゲージ)とは、ピアスホールのサイズをエキスパンダーと呼ばれる拡張器等で伸ばして広げたスタイルのことを言います。
16Gから14Gにサイズを一つあげることも、500円玉よりも大きなサイズに広げることも同じ”拡張”です。

拡張するにあたって気を付けること
今小さいサイズから拡張を初めている人も拡張をするか悩んでいる人も、拡張をする前に知っておくべきメリット・デメリットがあります。
特に軟骨ピアスを拡張している場合は一度トラブルを起こすとなかなか安定しずらく、イヤーロブよりも痛みが起こりやすいそうです。
下記では大きく拡張してから困ったこと、気を付けるべきことをまとめてみました。
ファッションピアスが着けにくくなる
12~10G程度の小さめの拡張をしてから、18~20G程度のファッションピアスを着けたい時、モチーフの重さで軸がお辞儀したように斜めになってしまうことがあるのです。
また、モチーフが小さすぎるとモチーフごとホールを通り抜けてしまうことがあり、ホールよりも小さいピアスは外れたり紛失しやすく、小さく重さのあるものだとホールが伸びてしまっているのがわかります。
小さめのボディピアスもファッションピアスもどちらも着けたい!という方は12G以上の拡張は考えてから行った方がよいかもしれません。
ヘアサロン・美容院は要注意
まず、美容院ではカット、シャンプーの際にハサミや手を引っ掛けてしまう可能性があるので、外せる箇所は外しましょう。
また、ドライヤーの熱を長く当てるとピアスが熱くなってしまったり、薬剤が触れて変色する恐れがあるなどの心配もあります。
外した上でホールが大きいことを伝えた方が美容師さんもご自身も安心できるので、外すのが面倒であっても出来るだけ協力してあげてください。
外していても大きなホールだと持ち手の細いコームの先等がホールに入り、引っ掛けてしまう可能性はありますので気をつけましょう。
意図せず拡張されてしまうことがある
トンネルにCBRなどのリングピアスを通して着けるスタイルを「ホールトゥ」といいます。
CBRを通すことでかっこいいコーデも出来るしゴムキャッチを落とす可能性が低くなるので一石二鳥のようですが、安定したホールでも重さのあるボディピアスを通しているとホールが伸びてしまうのです。
14mmで拡張を終わりにしたかったけど着けていたピアスの重さでホールが伸びて、14mmのトンネルがスカスカになってしまった!という事態もありえるのです。
重たいピアスを着けて拡張する方法は一方方向に負担がかかり、その方向ばかりに亀裂が進行する形でホールが伸びてしまうため危険がありオススメはできません。
拡張する場合は手順を踏み・サイズを飛ばしたりせずエキスパンダーなどの拡張器で行いましょう。
不衛生・デリケートな状態になりやすい
開けたてのピアスホールは軽度のキズと同じで、拡張途中のホールも亀裂が入ったり皮膚が安定していないため同じ状態といえます。
無理な拡張や失敗でホールに痛みがある状態が続くと、触ると痛い→ケアを簡単に済ませる→垢がたまり不衛生な状態が続く、といった悪循環が起こる可能性もあります。
拡張中でホールが安定しにくい人は、アクリルやラバー製のピアスの使用を避けて、ケアがしやすく金属アレルギーが起こりにくいサージカルステンレス製のボディピアスかエキスパンダーの着用をオススメします。
無理な拡張をすると耳たぶがちぎれるかも
2.16 新宿BLAZE 女限定GIG
本番直前…
2日間 たのしい時間でしたまたねえ。 pic.twitter.com/K8HsEZlgl5
— キズ reiki (@Kizu_reiki) February 18, 2020
東京 ただいま。
消滅ツアー 12箇所 ものすごく浸ってる
久しぶりに寝た 皆さんも疲れ とれたかな各会場で ありがとうは置いていったはずだけど もう1回言いたい 改めて ありがとう。
残すは ファイナル。
先日 チケット先行受付開始さましたどうかよろしく。https://t.co/JqRar6KfWz pic.twitter.com/pg0Vim2eis
— キズ reiki (@Kizu_reiki) December 18, 2019
こちらは同じ方の耳たぶですが、2つめのツイートの画像で拡張トンネルを外しておられます。
外すとこのように耳の外側片方だけに力が加わり無理に伸ばしていったことがわかります。
大きいゲージ/インチの拡張ホールは魅力的ですが、20mmを超えるようなサイズに達すると耳たぶも伸びる余裕がなくなってきます。
その状態では重たいものを着けたりふいに引っかけてしまった時に耳たぶがちぎれてしまう可能性が出てきますので、そういった点も踏まえてから拡張していくか決めましょう。
拡張ホールを隠したい場合
学校・バイト・就職活動・静粛な式典など…あらゆる状況で拡張ホールが見えていることが望ましくない場合や歯医者でのレントゲンなど、外すように指示が出る場面もあります。
転職・ファッションの傾向の変化・結婚などの理由で自ら拡張を辞めたくなることもあるので、その状況になっても慌てずに済むようにあらゆる状況をシミュレーションしておきましょう。
プラグ・ホール・トンネルを外すとどうなる?
画像は、普段は18mmの拡張トンネルにCBRを通した状態で着用していて、小さなホールのピアスだと外して数日で入りにくくなる体質の人物の耳です。
画像左の状態から一週間拡張トンネルを外して過ごしてみました。
画像中央は外して二日が経過し、外観からも外しただけで特に縮んだような印象はなく、一週間が経過した時点では前よりも少しだけホールが縮んだように見えます。
一週間ぶりに16mmのトンネルの着用を試みると、なんとか入るような状態まで耳たぶが縮み、触ると以前よりも皮膚が硬く伸びにくくなっていました。
拡張ピアスはほっといて自然に小さくなる?
ボディピアスを外しただけでラージゲージにまで拡張したピアスホールが完全に塞がることはほぼありません。
耳たぶを4~0G程度まで拡張していたものの、ほとんどわからない大きさにまでホールが縮んだという人も居ますが、その可能性はかなり稀です。
アウターコンク等の軟骨部を拡張している人は、さらに難しい可能性があり、外した状態のホールの形状はいびつで不格好に見える場合があります。
先ほどの画像のように、伸縮性のある耳たぶでも一週間ではこの程度しか小さくならないようなので、目立たせたくない予定の日より早めに外しておくだけで小さくなってくれるのを期待することは難しいようです。
拡張ホールを隠せる?
【肌かくしーと応用編3】
緊急時や大事な場面で、ピアス跡を一時的に隠したいことってありますよね?
これなら穴をクリームで埋めたりファンデを塗らないので衛生的&簡単に隠せます!
対面の距離であれば全然バレないので、一度お試しを。
(画像:絆創膏サイズ イエローナチュラルをカット) pic.twitter.com/Dxfn6h3Den— ≪公式≫肌かくしーと (@hadakakushi) September 25, 2019
何が優秀って、ほんとにパッケージに書いてある通りなんだけど…
お仕事で8時間以上つけっぱでも白くふやけないし、お水に強くて剥がれないし、絆創膏だからガーゼの部分あるからピアスにくっつかないし。
最&高!!! pic.twitter.com/x1LhwENxvt
— む。 (@Nog_1203) January 2, 2019
ボディピアス愛用者の方のよくある悩み「ピアスホールを隠す」。
18~14Gまでの小さなピアスホールであれば、ピアスを外して髪の毛を下ろしたりリップクリームで穴を埋めて肌色の日焼け止めかファンデーションなどを重ね塗りすれば目立ちにくくなると紹介されていることが多いです。
しかし安定していない拡張途中のホールには髪の毛や薬品がふれることは衛生的に推奨できませんので、上記はあくまでも安定したホールの方向けとなります。
絆創膏を貼っている人を見かけますが肌色に合っていないことも多く、逆にかなり目立っているのでオススメはできません。
もっと大きめの穴であれば、適当な大きさにカットした医療用テープを耳たぶをつまんで寄せるように貼り、更に肌に合った色のファンデーションを上から重ねてフェイスパウダーをはたくという方法が”ぽっかりあいた穴を隠す”という意味では一番効果的かもしれません。
”大きな穴を隠したいだけでアクセサリーは着けていても良い場合”は、医療用テープ等の上に「イアクリップ」というクリップ式のイヤリングをつけるなどして大きなアクセサリーで隠してしまうという方法もあります。
どちらもあくまで遠くから見て目立ちにくくなる程度で完全に見えないようにはできないことと、毎日隠す必要がある場合、出勤・通学前にこれをこなすのはかなり手間であることは念頭に置いた方がよいでしょう。
手術で塞ぐ場合の費用はどのくらい?
耳たぶが切れてしまった状態(耳垂裂/じすいれつ)や拡張ホールを塞ぐ修正手術は病院の形成外科などで対応してくれます。
手術費用は小さな2mmに満たないような小さな穴(12G未満)であれば約3~5万程度、穴の向こう側が見えるほどのラージサイズ場合は約8万円~18万円程度かかるようです。
各病院で状態やホールの大きさで費用が変わってきますが、ピアスによる手術は保険適応外となるためとても高くなりますし、手術後の通院費用なども視野に入れなければいけません。
拡張ピアスのメリット・デメリット
拡張ピアスのメリット
★トンネルにCBR等を通した「ホールトゥ」スタイルができる
★人とコーデが被らない耳になれる
★拡張しているホールにしか入らないボディピアスを着けられる
ボディピアスユーザーのほとんどが”人と被らない耳”や”珍しいコーデが出来る耳”を目指してピアッシングを楽しんでいるのではないでしょうか?
ピアスホールが自分の理想のサイズになった時や憧れだったサイズのピアスが着けられるようになった時の苦労して手に入れた喜びは何にも変えられません。
この画像のように、ラージホールだからこそかっこよく見えるボディピアスやコーディネートはたくさんあるので、自分の惹かれるボディピアスへの出会いがあればボディピアスライフはより一層楽しいものとなりますよ!
拡張ピアスのデメリット
★耳が裂けたり引っ掛けたりしないように注意しなければならない
★ホールやトンネルは汚れが溜まりやすいく不快な臭いが発生しやすくなる
★小さいゲージのピアスが着けられなくなる
★広げ方を失敗するとホールのバランスや耳全体の形が悪くなる
★怖いという印象を受ける人もいる
★雰囲気が合わない服装も出てくる
★耳たぶの穴が自然に閉じたり元通りになることはほとんどない
一見デメリットの項目がかなり多いように見えますが、引っ掛けたりしないように気を付けたりケアをすることは小さなホールの時と基本的に同じです。
ただ、不都合な予定などは多く出てくる可能性があるため、拡張をする方はいろんな状況をシミュレーションした上で行ってください。
拡張ピアスにおすすめのボディピアス
定番の拡張ホールアイテムにはこのようなものがあります。
拡張している途中の方は拡張器とトンネルピアスがセットになったタイプもあります!
さらに大きく拡張していくと変わったデザインのホールも綺麗に見えるようになりますし、ホールトゥもできるようになりますよ。
まとめ
困ったことやトラブルが多いこともたくさんありましたが、みなさん拡張についてどう思われましたか?
一度きりの人生で思いっきりボディピアスを楽しみたい!という人、そんなに手間がかかるならやめておこうかなと思った人、それぞれいらっしゃるかと思います。
自分の生活状況・体質・やめても痕が残ることなどを踏まえた上で拡張を考えてみてください。
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