拡張ピアスとは?18Gを16Gに拡張するやり方や期間
「拡張」とはピアスホールのサイズを大きくすることで、やり方や手順が重要になってきます。
拡張ピアスの基本的な手順と使用するボディピアスをご紹介いたします。
拡張ピアスの基本的な知識
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かなり大きく広げたピアスホールを「ラージホール」、12Gあたりからをラージゲージと呼ぶようになります。
軟骨部でも可能ですが、柔らかい耳たぶで大きくされる方が多いようです。
まず拡張ピアスのサイズですが、18G(ゲージ)位のファッションピアスの大きさから16Gにするのも、向こう側が見えるくらい大きなサイズに広げるのも同じ拡張です。
拡張ピアスにする前に注意点を確認!
ピアスホールは安定していますか?
拡張をおこなう際、ピアスホールが安定している事が第一条件です。
開けて間もなく血液や膿が出てるピアスホールを拡張するのはトラブルの原因になるので避けてください。
拡張する十分なスペースはありますか?
耳たぶが広い福耳ぎみ(分離型)の方は問題ありませんが、耳たぶにスペースがない方(癒着型)は十分なスペースが確保できない可能性があります。
充分なスペースがないのに無理な拡張を行うと、耳たぶが千切れてしまう場合があります。
特に大きなサイズにしたい方は、耳たぶの端になりすぎたりしないようゆとりを持った位置で行いましょう。
ボディピアスの位置の決め方!インダストリアルのできない耳って?
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拡張ピアスにするのは痛い?難しい?
ピアス拡張再挑戦! したけどやっぱ痛い、無理
拡張ピアス半分くらいで断念した。— 山添 かいと (@k_nbhk8685) March 11, 2016
皮膚を塞がろうとする治癒力に逆らって広げるので当然痛みはあります。
スタッフが得た知識や経験談では、14G~4Gあたりまでは順調に拡張できても2G、0G、00Gのサイズに到達すると難しく感じるようです。
各ゲージの差が1mm以下だった小さいゲージに比べて、2~00Gは各サイズに2mmの差がある為痛みが強く、断念する人も出てくるようでした。
急いで拡張するのは危険!ゲージは飛ばさないこと!
ピアスの拡張、短いスパンでしようとするとハチャメチャに痛い。今日のところは断念した。(n回目)
— レス (@s_n_b_v) October 19, 2020
拡張を一度した後は1ヶ月くらい期間を開けてください。
拡張によってできた傷がきちんと修復されていない状態で再度拡張してしまうと炎症や、ピアスホールの完成が遅れる原因となってしまします。
また、早くラージホールにしたいからといってゲージを飛ばして拡張することも危険です!
綺麗なラージホールを完成させるポイントは時間をかけてゆっくり慎重に行うことなので、早く大きくしたい気持ちはわかりますが、手順を踏んでゆっくり育てましょう。
拡張したピアスホールは塞がらない?デメリットは?
拡張する前に知っておきたいこと…それは拡張したピアスホールは元に戻らない場合が多いということ。
ピアスホールは傷と一緒で、大きくなればなるほど塞がる確率は低くなり、隠したくても隠せませない状態になります。
他のメリットとデメリットについては下記の記事を参考にしてみてください。
ピアスホールを拡張するやり方
拡張のやり方は2つの方法があります。
- ボディピアスを使った拡張方法
- 拡張器を使った拡張方法
ボディピアスを使った拡張のやり方・18Gを16Gにするには?
ファッションピアス派だったけどボディピアスを着けたい!など、小さめのサイズの拡張を行うにはこちらの方法が一番簡単です。
18Gから16Gに広げるには、16Gのボディピアスを使います。
お風呂上りなどの皮膚が清潔で柔らかい状態で行うのがおすすめです。
- ①ボディピアスとピアスホールを消毒します。
- ②シャフトの先端に軟膏(ワセリン)を塗り、ゆっくりホールに入れます。
- ③耳たぶをほんの少しだけ引っ張って、シャフトが斜めにならないようにします。
- ④着けられたら、一か月程度は管理が出来る時間帯につけっぱなしにしておきましょう。
拡張器(エキスパンダー)を使った拡張方法
10G以上の大きめのサイズに広げるには、エキスパンダーという専用の拡張器を使用しましょう。
拡張器は金属製やアクリル素材もあり、基本的には円錐型のものを使用します。(太く短いお箸みたいな形状です)
拡張している途中の方は拡張器とトンネルピアスがセットになったタイプもあります!
- ①エキスパンダーとピアスホールを消毒します。
- ②拡張器の先端に軟膏(ワセリン)を塗り、ゆっくりホールに入れます。
- ③拡張が終わったら、太くなっている側から拡張したゲージのピアスを押し入れて付け替えます。
- ④ピアスの装着感を整えたら、一か月以上はつけっぱなしにしておきましょう。
※無理に入れないでください!激しい痛みや出血がある場合は直ちに中止してください。
また、つけっぱなしにしたホールを管理できない場合や危ないと感じた場合は日中であっても長時間のつけっぱなしはやめておきましょう。
裏技:シリコントンネルピアスを使った拡張方法
ある程度大きなサイズになり、次のサイズに広げるのが難しく感じている場合、シリコントンネルピアスを使った方法があります。
柔らかいシリコンは二つに折り曲げることが可能なので、畳んでホールの中で広げることが出来ます!
ただし、柔らかいため広げたサイズを固定するには強度が不十分なので、中に二個重ねて使用すると支えやすいでしょう。
- ①ボディピアスとピアスホールを消毒します。
- ②シリコントンネルを折りたたんでホールに入れます。
- ③シリコンが綺麗なホール状に広がったら、一か月程度はつけっぱなしにしておきましょう。
- ④※しっかり固定させたい場合は、さらに1サイズ小さいシリコンピアスを中に入れ重ね付けします。
拡張ピアスにする時の注意点
重たく大きなCBRなどをつけて拡張するという方を見かけますが、ホールの位置がずれてしまったり、重みが掛かった方向に裂けてしまう可能性があるのでオススメできません。
確かにその方法でも穴は大きくなりますが、いきなり大きいゲージでの拡張は強い痛みや出血を伴ったり、トラブルの原因になります。
小さいサイズからも、エキスパンダーを使用して綺麗な円状に広げた方が後々トラブルは少ないですよ。
また、拡張器をアクセサリー感覚で着けることも非常に危険です。長期間着けるのは控えてください。
拡張ピアスのトラブル
拡張ピアスにしてからの痛み
拡張は大きなホールになればなるほど痛みを伴う傾向にあります。
拡張する上で痛みが伴うのは仕方のない事ではありますが、数日痛みが治まらない場合は、無理せず元のゲージに戻してください。
拡張ピアスからの出血
ホールが完成しきっていないのに拡張をしてしまったり、前回の拡張から日にちが浅かったりすると出血してしまう可能性があります。
この場合は慌てず一度元のゲージに戻すかピアスを外して、炎症が収まるまで休ませた方が良いです。
大きいゲージサイズにおすすめのトンネルやホールピアス
10G以上に拡張した方は、ラージホールならではの、向こう側が見えるトンネルやアイレット、ガラス製のプラグなどを楽しむことができます♪
「ホールトゥピアス」というラージホールに着けたピアスにリングなどを通すコーディネートもラージゲージの特権です。
また、フレアが両側にあるものを「ダブルフレア」、片側だけのものを「シングルフレア」、フレアがないものを「ノンフレア」といいます。シングルフレアやダブルフレアはオーリングというゴム素材のリングで固定して使います。
拡張ピアスにおすすめのホール・トンネル
ネコの顔モチーフや肉球など変わったデザインもたくさんありますよ♪
拡張ピアスまとめ
拡張派の方は誰もが憧れるラージゲージですが、色々な事を理解していないとトラブルが起きやすいです。
拡張する前にキチンと注意事項を確認してから行ってください。また、炎症や痛みがある場合は病院に相談しましょう。