軟骨ピアスの位置に失敗!?開け方やピアッサーの角度・マーキングのコツ
ピアスのよくある悩みの「角度や位置に失敗したかも?」というもの。
耳の後ろ側は確認しにくいのでお役に立てる予備知識として、軟骨ピアスの角度が重要な理由やできるだけ失敗をしない方法についてお話していきます。
軟骨ピアスの角度・アンテナヘリックスの失敗とは?
よく起こるピアッシングの失敗に「皮膚に対して角度が斜め」「希望の位置とズレてしまった」という場合です。
特に厚みがあり複雑な形の軟骨部は耳たぶよりも難易度が上がるため、ヘリックスやアンテナヘリックスを開ける際に失敗する人が多いようです。
耳の裏側のキャッチが表側からも見えてしまう、角度が斜めでモチーフが下を向いてしまう、アウターコンクのつもりがヘリックス寄りに開いてしまったという位置ズレも、のちのち様々な悩みに繋がります。
軟骨ピアスの開け方に失敗する原因は?
ピアッサーの位置がブレてしまった
角度の失敗の原因の多くに、ピアッサーの位置がブレてしまったという原因が挙げられます。
軟骨ピアッサーを使う時は、スライダーを握った自分の手で針先や鏡が見えにくくなるという注意点があります。
耳たぶを引っ張った状態で無理に針先を確認しながら開けようとして斜めに刺さってしまった、耳の裏側はマーキングとまったく違うところに出てしまった、などはこれが原因です。
マーキングを丁寧にしていなかった
鏡で確認した時と、他の動作をしながら見えにくい状態で位置を確認するのは難しく感じることがあります。
マーキングしないで開けている人がいるようですが、希望通りの位置に開けたいのならマーキングは必須です!
どうして開ける時の角度に注意が必要なの?
軟骨ピアスの角度が斜めになってしまうと「モチーフが綺麗に並んで見えない」「隣のピアスホールと近すぎる位置になった」ということが起こります。
ボールキャッチだと表側からはそこまで目立たないかもしれませんがコーンキャッチなど直線的なモチーフを並べるとはっきり違和感が現れます。
軟骨ピアスの角度の正解と失敗例
角度がはっきりわかるコーンキャッチを連続で着けている耳で見比べてみましょう。
下記写真のヘリックスは、スタッフがピアス初心者の頃にピアッサーで開けたものです。
このような場合、表はそんなに目立たなくても耳の裏側ははっきり違う位置に貫通してしまっていることがよくわかります。
コーンキャッチはデザインが鋭角で角度がわかりやすいため連続で着けた場合はとても目立ってしまいます…。
左の画像の角度が綺麗に揃っている人の耳の比較すると、右の画像は角度が揃っていないことがよくわかります。
ピアスのモチーフ同士がぶつかってしまう場合も
連続して開けているピアスホールの角度が斜めに開けてしまうと、同時に表か裏の位置が隣のホールと予定以上に近くなってしまいます。
大き目のモチーフやCBRを連続して着けた場合ホールが斜めだと綺麗に並んで見えなかったり、当たってカチカチ音がしてしまう場合があります。
CBRの内径が大きめだと当たりやすくなることがあるので、そこも注意したい点です。
ピアスがちぎれたり排除につながる危険性も
耳たぶや軟骨に共通してピアスホールは淵から5mm以上は内側に開けたほうがよいと言われています。
開けてすぐの軟骨ピアスは部位や体質によって少なからずピアスホールが耳の淵に移動する排除傾向が起こることがあります。
5mm以上内側の予定だったのに斜めになってしまうことによりもっと淵寄りに穴が貫通してしまうことがあります。
仮にピアスホールが安定したとしても、その先引っ掛けないように成功しているホールよりも一層の注意が必要になってしまいます。
引っ掛けてしまったり排除されてしまうとせかっく開けたピアスホールが裂傷痕が残ったり塞がなくてはいけなくなってしまいます…。
安定しずらい原因になることも
人によって差は生じますが、本来ヘリックスなどに開ける場合は耳たぶの厚み自体は5~6mm程度の人が多いため、ファーストピアスのシャフトは腫れることを考慮しても8mmあれば十分の人が多いです。
しかし、角度が斜めになって貫通することでピアスホールの長さが長くなってしまう場合があるのです。
内径の長いホールに窮屈なシャフトをつけ続けると、圧迫されてトラブルを起こしやすくなったり、ホールが安定する(治る)までの期間が延びてしまう原因になることもあります。
また、斜めになっていると片側のホールに負担が掛かったりそれが原因で肉芽が発生する可能性もあります。
軟骨ピアスを綺麗に開けるには?
角度や位置の失敗しない方法は丁寧で計画的なピアッシングから!
計画的にピアスホールを増やす予定があったり角度にこだわりたい方は、ニードルで開けるほうが角度の調節がしやすいとされています。
ニードルの施術に慣れている病院等で開けて貰うという選択肢もあります。
しかし今回は角度はピアッサーで失敗をする例が多いこと、ニードルでうまく開けるには知識と慣れが必要なことを踏まえて、下記ではピアッサーのピアッシングのポイントを中心にご紹介致します。
アンテナヘリックスのマーキングは念入りに!角度を調整するコツは?
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コーンキャッチや人気の鍵モチーフの軟骨ピアスをつけてもカッコいいアンテナヘリックスにするには、まずマーキングは適当に済ませずに慎重に位置を決めましょう。
特にアンテナヘリックスは耳輪が巻き込んでいて分厚い部分と薄い部分の差があり、角度が失敗しやすいので表と貫通する予定の裏側(耳輪の外)にも印をつけましょう。
画像の①が最初にマーキングする開けたい位置、ピアッサーの針先をあてがうところになります。
マーキングはここ(ピンクの丸の部分)だけ印を付ける人が多いのですが、耳輪の側面(ピンクの点線の部分)と直線状の耳輪の中心点(裏側)にもマーキングをしておきましょう。
耳輪の淵から中心を決め、細いペンがある場合は十字に印をつけてみるのもいいでしょう。
もし今後ホール数を増やしたい場合はこのルールを決めておくことでバラバラの向きに貫通してしまうのを軽減させることに繋がるでしょう。
開け方のコツ・ピアッサーは押す瞬間に注意!
ピアッサーの位置の失敗した原因として、スライダーを押し込む瞬間
1.開けたい位置にピアッサーの前後を印通りにくっつけていなかった
2.しっかり握っておらずブレてしまった
3.ピアスがセットされるギリギリまでスライダーを押し込んでいなかった
といったことが挙げられます。
失敗する人の多くは、「印に針先・後ろのキャッチ側をピッタリつけた上でスライダーをギリギリまで押し込んでおく」ということをしていない人が多いようです。
また、軟骨部は耳たぶよりも硬く力が必要の為、軽く握っていて力が入らず刺さる瞬間位置がズレてしまい、斜めになったというのも要因にあるようです。
耳たぶを開けた時のような軽い力では貫通しきらない恐れも出てくるので、バネが縮まなくなるまでしっかり握りこむようにしましょう!
ピアスを斜めの角度に開けてしまった時は?
もしすでに失敗したと感じる角度に開けてしまった、裏側だけ希望の位置に貫通していないホールがある場合の対処についてお話します。
連続して同じデザインのピアスを付けるのを避ける
先ほどもご紹介したように一目でズレた角度のホールだと変わってしまう場合、全く違うモチーフに付け替えるか、ボールキャッチなら規則性が無くなるので角度位置もそこまで気にならなくなりますよ。
逆に、CBRやコーンキャッチなど、規則性があったり角度がわかりやすいタイプの連続着けは避けたほうがよいでしょう。
ピアスホールを塞いで開け直す
どうしても角度や位置が端に寄りすぎて気になる場合は、塞いで開け直す方法もあります。
開けてから出来るだけ早い方が痕が残りにくい傾向にあるので、早めに決断しましょう。
また、塞いで開け直す場合は皮膚の中にしこりが出来ることも有るため同じ位置を避けたほうがよいので、前のホール痕が完全に治ってから開け直せるか判断しましょう。
自分でその判断が難しい場合は、ピアスに詳しい人に一度相談してみてはいかがでしょうか?
まとめ
ピアッサーのセルフピアッシングで角度の失敗を防ぐためには
・念入りな位置確認と表裏両方のマーキング(貫通する側が確認できる位置の場合)
・ピアッサーは針先と裏面どちらもピッタリ皮膚につける
・ピアスがセットされるギリギリまでスライダーを押し込んでおく
・ピアッサーはしっかり握ってブレるのを防ぐ
このようなポイントに注意して思い通りの位置・角度できるように色々知識を身に着けてからピアッシングを行ってください。
※ピアッシングは医療行為です。自己責任のため自身で行いましょう。