顔に開ける珍しいボディピアスの名前【口鼻額の部位】
みなさんは顔面に開けるピアスの部位・名称をどれだけご存じでしょうか?
着用写真やよく使用されるファーストピアスの形状と共に顔の珍しいピアスの部位をご紹介したいと思います!
顔の部位:目・額・眉のピアス
アイブロウピアス(眉ピアス)
アイブロウピアスとは、眉を縦に横断するように開けるピアスで、縦にバナナバーベルやCBRを通すのが一番主流です。
眉のラインに沿うように横向きに開けるとホリゾンタルアイブロウと呼ばれることもあるようですが、この開け方で特に眉の下側(瞼の上側)に開けている人はあまり見かけません。
アンチアイブロウ(眉ピアスの対の位置)
アンチアイブロウとは、アンチ=反対とつくように、アイブロウの反対側の目の下付近に開けるピアスのこと。
主にバナナバーベルやマイクロダーマル等が使用され、排除率も高く排除痕も残りやすい部位です。
海外では目の端や中心のライン涙の雫のように見立ててティアドロップと表記しているところもあります。
ビンディ(額のピアス)
ビンディとは、眉間より少し上の額の中心付近に開けるピアスで、バナナバーベル、サーフェイスバーベルで縦に通したりマイクロダーマルを埋め込む開け方があります。
眉間の間に近い低めの位置に開けた場合バーティカルブリッジと呼ばれることもあり、人と被りたくない!という人にオススメです。
この投稿をInstagramで見る
ブリッジ(鼻根から眉間のピアス)
ブリッジとは、鼻の付け根から眉間より下付近にするピアッシングで、目と目の間の高さに開ける人が多い部位になります。
主にバナナバーベルが使用されますが、安定している人やホールの距離が長い場合はストレートバーベルが使用されることもあるようです。
海外サイトで鼻のピアス・プエンテと表記している開け方と位置が似ていますが、少し位置が低めのブリッジのようにも見えますがプエンテの情報はとても少ないです。
今でこそ人口が増えた部位ですが、ヴィジュアル系バンド・ナイトメアの柩さんを見てこの部位を初めて知った!なんて人も多いのではないでしょうか?
アイリッド(瞼のピアス)
アイリッドとは、眉と目の間、瞼(まぶた)に開けるサーフェイスピアッシングの一種で、貫通はしておらず表皮を救うように開ける部位なので、ピアスが眼球にふれることはありません。
ネットで調べても日本では開けている人も少なく、開け方などの情報も少ないため、セルフピアッシングは眼球を傷つける可能性やその後もリスクを伴います。
テンプル(こめかみのピアス)
テンプルとは、目の横付近のこめかみ付近に開けるピアスで、マイクロダーマルやバナナバーベルを使用されます。
眼鏡の耳に掛けるつるの部分をテンプルといいますよね。
この投稿をInstagramで見る
フォーヘッド(額の生え際のピアス)
フォーヘッドとは、生え際に近い額の表皮に開けるピアスのことで、アイブロウ・ヒンディ・テンプルよりも上で生え際付近の位置になります。
珍しい部位でマイクロダーマルを埋め込むのが主流のようですが、髪の毛を下ろせば見えないので開けていても気づかないかもしれませんね。
この投稿をInstagramで見る
顔の部位:鼻ピアス
小鼻や鼻中隔に開けるノストリルやセプタムは見かけますが、日本でその他の鼻ピアスは開けている人がグッと少なくなります。
鼻ピアスの種類と基礎知識まとめ!ノストリルやセプタム用リングピアス
鼻ピアスはピアスの中でも顔の中心に着けるので、インパクトのある印象的な部位です。 今回は意外と知らない鼻ピアスの開ける位置やケ...
セプトリル(鼻中隔から内部に貫通するピアス)
セプトリルとは、鼻先のセプタムを開ける鼻中隔の表面から刺すように開けるピアッシングです。
こちらは事前に開いているセプタムのホールを利用して開けるようで、鼻の中柱の部分や骨の構造を熟知している人でないと開けるのは難しいそうです。
海外のピアススタジオの動画の手順では、セプタムのホールにクランプを差し込み鼻中隔の外からニードルを挿し、片方のセプタムホールから出したニードルの先端にファーストピアスを接続して装着するようです。
画像で見る限り多くの方が下向きに開けていますが、この女性はかなり上向きに開けていますね。
この投稿をInstagramで見る
ナサラング(一対の鼻孔ピアス)
ナサラングとは、鼻孔の両方に水平に貫通させるピアッシングで、オースティンバーより鼻筋の深い位置になります。
分厚い軟骨部に長さのあるホールを開けることになるでセルフピアシングはかなり難しく、セプタムやノストリルに比べて日本では更に見かけない部位になります。
オースティンバー(鼻の先端
オースティンバー(austin bar)とは、鼻先を貫通する水平の鼻尖のピアッシングで、中隔自体を通過せず鼻腔内にも侵入しないそうです。
こちらはナサラングよりも下の位置で、最初に開けた人物の名前にちなんだ名称だそうです。
無理はせず、この部位のピアシングの専門知識のあるピアススタジオや慣れている病院などに開けてもらえるか相談したほうがよいでしょう。
この投稿をInstagramで見る
ライノー(バーティカルティップ)
ライノーとは、鼻の先端(鼻突)に縦に開けるピアッシングで、別名はバーティカルティップです。
バナナバーベルを鼻の先端から通して片側を鼻の穴の中に貫通させている場合もあるようです。
サイのピアスなんて呼び方もあるそうで、実際に見かける機会は少ないでしょう。
この投稿をInstagramで見る
顔の部位:口周囲のピアス
唇のラインに近いリップやそれより離れた位置のラブレットは有名になってきましたので、それ以外の口ピアスをご紹介致します。
モンロー(上唇の左上のピアス)
モンローとは、上唇の中心から向かって左側に口内へ貫通するように開けるピアスのことをいいます。
主にラブレットスタッドが使用され、アッパーリップにCBRを通したハードコーデを楽しむ人もいます。
この投稿をInstagramで見る
マドンナ(上唇の右上のピアス)
マドンナとは、上唇の中心から向かって右側に口内へ貫通するように開けるピアスをいいます。
先ほどのモンローとは逆の位置になるので、少し混乱しそうになりますね。
この投稿をInstagramで見る
海外の女性にはエンジェルバイト(モンローとマドンナ両方)の位置に開けている人が多い印象です。
メデューサ(人中のピアス)
メデューサとは、口と鼻の間にある凹んだ筋の人中という部分から口内に貫通するように開けるピアスで、フィルトラムピアスと記載されていることもあります。
口周辺のピアスの中でも開けている人の少ない部位なので、目立ちたい!珍しい部位に開けてみたい!という人にオススメです。
メデューサの位置から上唇にバナナベーベルなどを縦に通したスタイルはバーティカルメデューサやジェストルムなどと呼ばれる場合があるようです。
この投稿をInstagramで見る
バーティカルリップ(唇に縦に開けるピアス)
バーティカルリップとは、唇の表皮にバナナバーベル等を縦に通すピアスのことで、通常のリップのように口内に貫通しない開け方になります。
浅く開けると引っ掛けたり安定しずらく、排除を避けるためにはホールの距離を長めに開ける必要があるので開ける前のシュミレーションが重要になります。
安定すれば小さめのボールキャッチやジュエルキャッチに着け替えても可愛いですよ。
この投稿をInstagramで見る
ホリゾンタルリップ(唇に横向きに開けるピアス)
ホリゾンタルリップとは、唇の表皮にバナナバーベル等を横向きに開けるピアスになります。
バーティカルリップを横の角度の開け方にするだけで、こちらグンと開けている人が少なくなります。
アシュリー(上口唇赤唇部ピアス)
下唇の口紅を塗る赤い部分(上口唇赤唇部)から口内に貫通させる開け方はアシュリーと呼ばれ、正式名称は逆垂ラブレット(inverted vertical labret)だそうです。
この投稿をInstagramで見る
韓国のアイドルグループに所属し、歌手やラッパーとして活動中のヒョナさんもおそらくこの開け方に該当します。
顔のボディピアスの部位「頬・顎周囲のピアス」
チーク(頬のピアス)
チークとは、頬から口内に貫通させるピアスのことです。
主にラブレットスタッドが使用され、表情筋を動かすとホール部分が凹んで見える為、えくぼを作りたくてここに開ける人も居るそうですよ。
ニック(口の中から頬に開けるピアス)
ニックとは、上唇と歯茎の隙間の頂点から眼窩(がんか/眼球のあるくぼみ)の下に向かって長い距離を貫通させるかなり珍しいピアスのことです。
オーストラリア等ではかなり昔からある開け方で、名称はネットで有名になるきっかけになった施術を担当したニック・アザローネさんと依頼者の呼び名の両方からとってニックと名付けられたそうです。
このようにまだ明確に名前がついていない部位は最初に開けた人や有名にした人に命名権があるなんて面白いですね。
インダストリアルバーベルの先をL時に曲げて頬のアーチに沿うように貫通させる必要があることと、歯肉炎や必然的に内部の神経断裂が起こる可能性がありかなり危険な開け方です。
また、安定するまでの間かなり不快感を伴うようで、開けるにはリスクへの覚悟が必要です。
<※参考文献:外部WEBサイト・BMEZINE.COM、https://wiki.bme.com/index.php?title=Main_Page、Nick Piercingページより引用※>
チン(顎のピアス)
チン(chin)とは顎のことで、ロウブレットよりも下の位置にするピアスのことです。
長めのバナナバーベルを縦に通している人もいるため、一見ロウブレットに見えるような開け方の人もいるようです。
この投稿をInstagramで見る
顎の下の方になるとアンダーチンと呼ぶそうですが、服などに引っ掛けないように過ごすのが難しそうですね。
この投稿をInstagramで見る
下顎のピアス・アンダーチンとマンディブルは違う開け方
ちなみに口の中の顎の下(下顎の輪郭の内側)から表皮(首の表側)までまっすぐに貫くこおとをマンディブルやディープオーラルピアスと呼び、チンとは違う開け方だそうです。
距離(ピアスの内径)もかなり長くなり、治癒に相当の時間を要するそうです。
この投稿をInstagramで見る
顔周辺に開けるボディピアスの基礎知識
ご紹介した名称の中に開けたみたい部位は見つかりましたか?いわゆる顔面ピアスは耳たぶとは開け方が異なります。
顏のピアスと耳たぶの開け方の違い
顏のピアスは口や頬は口内に真っすぐ貫通させますが、眉や眉間などは皮膚の表面をすくうように上げるサーフェイスピアッシングという開け方をします。
サーフェイスピアッシングで開ける部位は安定しずらくトラブルや排除率も高いため、短い期間楽しむものとして開けるとされています。
顏に使えるピアスにはどんな種類がある?
主にバナナバーベル、唇にはラブレットスタッドが使用されますが、鼻には着けられるものが多彩で、専用のストレートタイプのスタッド、先端が湾曲した形のスクリューやセグメントリングなどが挙げられます。
マイクロダーマルや専用のサーフェイスバーベルというアンカー部分を皮膚の中に埋め込むピアスは、メスで切開する必要が合ったり取扱販売店も限られるため。日本では使用者は少ない状況です。
顔に開けるピアスは寿命が短い?注意点は?
- 開け方や体質により長持ちしない
- 排除される可能性もある
- 痕が残りやすい
- 専用のボディピアスの購入先が限られてくる
顔に開けるボディピアスは場合によっては長持ちせず早めに外すことになる人もいます。
サーフェイスピアッシングは排除痕(跡)が残りやすいので、その点を踏まえたピアッシングが必要です。
まとめ
日本では馴染みのない名称もたくさん出てきましたね。
SNSで見ていると海外では耳にホール数が少なく上唇や鼻など顔の中心に複数個所開けている人が多く、逆に日本では耳や唇の下に複数開いていても鼻や上唇等中心に近いほど開けている人は少ない印象でした。
慣れていないと開けることが難しい部位が多かったので、開けたいと思われた方はリスク等の情報を入念に調べてから開けるようにしてくださいね。