ボディピアスのホールについて
ピアスホールが完成するといよいよ好きなピアスをつけて楽しむことができます!しかし軟骨や体に開けたホールは、耳たぶのホールに比べてホールが安定するまでに時間がかかる場合が多く、正しくケアする必要があります。また、ボディピアスホールを大きくしていく「拡張」も、正しい方法で行わないとトラブルの原因になります。ここではボディピアスホールの安定までの期間の目安や拡張方法についてご紹介します。
ホールの完成の目安
ホールが完成するまでの治癒期間は2つあり、皮膚ができるまでを第一治癒期間、出来た皮膚が通常と同じ状態になるまでを第二次治癒期間と呼びます。
第一治癒期間では皮膚が完成して触れても痛みがなくなり、分泌液が出なくなります。
しかしここで完成ではなく、できた皮膚はまだ薄いため圧迫されるなどの力が加わると傷が生じることや分泌液が出ることもあります。
第二治癒期間は第一治癒期間よりも数倍長いですが、これを過ぎれば少々のことでは傷はつかず、分泌液がでることもないでしょう。
部位 | 治癒期間 |
イヤー・ロブ | 約6ヶ月 |
オービタル | 約6ヶ月 |
へリックス | 約1~2年 |
コンク | 約1年 |
アウターコンク | 約1~2年 |
トラガス | 約1年 |
アンチトラガス | 約1~2年 |
ダイス | 約1~2年 |
ロック | 約1~2年 |
スナッグ | 約1~2年 |
インダストリアル | 約1~2年 |
※ピアッシングする部位や人により完成までにかかる期間はさまざまです。
示した数字は一般的なものであり、これが絶対というわけではございませんのでご注意下さい。
拡張について
“拡張”とはピアスホールをより大きくすることです。18Gから16Gに1サイズ大きくすることや、18Gから00Gまで順に大きくしていくことを“拡張する”といいます。
18Gからいきなり10Gに拡張したり、拡張後安定を待たずに更に拡張するなど、無理な拡張はピアスホールが裂ける等のトラブルにも繋がる恐れがあります。 トラブルを避けるためにも拡張器で1サイズずつ順に大きくしていくことをオススメします。
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≪綺麗なピアスホールをつくるために-以下の場合はなるべく拡張をお控え下さい-≫
・ピアスホールが完成していない場合
→開けてすぐのピアスホールや拡張してすぐのピアスホールは非常にデリケートな状態です。
ピアスホールが完全に安定している事、第二治癒期間を過ぎていることが拡張できる最低条件とも言われています。
・ピアスホールの周りに拡張を行える余裕がない場合
→拡張するピアスホールのすぐ近くにピアスホールがある場合や、拡張するピアスホールが極端に耳の端にあいている場合などは拡張後ピアスホールが裂ける恐れがあります。拡張するピアスホールの周辺に十分な余裕があることをご確認下さい。
ピアスホール拡張:よくある質問Q&A
Q ピアスをあけたばかりですが拡張しても大丈夫ですか?
A ピアスをあけてすぐや、ホールが完治していない状態での拡張はトラブルを起こす可能性が高くなりますのでお避け下さい。
Q 一気に大きいゲージにしたいのですが?
A 16ゲージから6ゲージなどサイズが大きく離れた拡張はホールに大きな負担をかけトラブルの原因となる場合もございますので
16ゲージ→14ゲージ。14ゲージ→12ゲージ。12ゲージ→10ゲージなど、段階を踏んでの拡張をおすすめします。
Q 拡張したばかりですが、すぐに次の拡張をしてもいいですか?
A 拡張後はホールが腫れたりして不安定な状態になっています。
次の拡張を行う場合は2週間~1ヶ月ほど期間をあけることをおすすめします。
(※拡張するゲージサイズや体質などにより期間は異なります。)
Q 大きい(重たい)ピアスをつけてホールを大きくできますか?
A 重たいジュエリーをつけても穴は大きくなりますが、ホールの位置がずれたり裂ける恐れがありますのでおすすめできません。
Q 端の方にホールがあるのですが(2つのホールの間隔が近いのですが)、拡張しても大丈夫ですか?
A 皮膚にゆとりがない場合はホールが切れたり、2つのホールがつながったりする場合があります。
拡張を行う際には注意しながら行って下さい。